涙が止まらない時の理由と13個の対処法!大人だって泣きたい時はある

人は泣きながら生まれてきます。

大人になるにつれて涙を流す量を制御できるようになりますが、それでも人は毎日なにかしらの涙を流しています。

そんな大切な涙ですが、時には制御できなくなってしまい、困ることがあるのも事実です。

ではなぜ、涙が止まらないという状態になるのでしょうか。また、そうなってしまった時は、どのようにすればよいのでしょうか?今回は涙が止まらない理由や、涙が止まらない時の対処法を紹介してきます。

涙が止まらない理由は?

身体的な原因

涙が止まらない原因でまず確かめておかなければならないのが、体そのものが原因となっていないか、ということです。
まず多く見られるのはドライアイです。これはPCやスマートフォンを長時間使う、現代病とも言える症状で、まばたきの数が激減していることで、ドライアイ状態になり、目に傷がついてしまいます。それを回復させようとして、身体が異常な量の涙を出すようになることがあるのです。
もう一つは、蓄積された疲労です。最近仕事が忙しく、睡眠も良く取れていない、そう感じるときに涙もろくなっていると感じることはありませんか?

いつもならウルッとする程度の場面なのに、ふいに涙が溢れて止まらない、そんな時は相当疲れが溜まっているサインですので要注意です。

精神的な原因①:悲しい出来事、悔しい出来事があった

失恋、別れ、離職、失敗など、悲しくて辛い経験はいつ襲ってくるか分かりません。

大切な人ともう会えない悲しみや、大きく損害を出すようなミスをしてしまったなど、自分でもすぐにこれが原因だと分かる出来事がある場合は、なかなか涙を止められないのは当然のことです。
ショックが大きすぎて、今あなたはなかなか立ち直れないのかもしれません。そんな辛いことがあったときには、無理に「泣くのを止めなければ」と自分に厳しくしなくていいのです。今の自分にできそうな、簡単な対処法から試してみてください。

精神的な原因②:不安・緊張・焦りがある

新学期で環境が変わった、結婚や出産で生活スタイルが変化した、昇進で仕事の内容が変わったなど、環境が激変した時も人は涙がこぼれやすくなります。

その変化そのものは喜ばしく幸せなことでも、身体や心は緊張しています。緊張感は交感神経を刺激し、気持ちをピリピリさせ、少しの刺激にも敏感に反応してしまうようになります。

他にも、もっといい母親にならなければ、早く上司に認められるようにならなければなど、自分に課しているものが大きすぎて、焦りが出ている時もありますね。そういう気持ちの時に涙が出始めると、なかなか止めることができません。

精神的な原因③:我慢しすぎている

人はあまりにも我慢しすぎてしまうと、涙が止まらなくなってしまいます。

遊ぶのを我慢して、毎日ひたすら勉強だけに取り組んでいる受験生。家族のために、自分の欲しいものも買わずに節約を頑張っている主婦。

何かに一生懸命になるあまり、自分の体や心の状態を置いてきぼりにしてしまってはいませんか?

涙はあなたの「我慢の限界」を示しています。涙をバロメーターと考えて、今の生活を見直してみるのはどうでしょうか。

精神的な原因④:ストレスをため込んでいる

仕事や生活上のストレスが続くと、身体は涙を流すことでこれを解消しようとします。

通常の涙とは違い、辛いときに流される涙には、脳内に溜まってしまったプロラクチンやコルチゾールといった「ストレスホルモン」がたくさん含まれています。人は泣くことで、これらの不必要な物質を排出しているのです。

いつも涙をグッと堪えて、泣かないように耐えているという人は、ストレスホルモンの排出がうまくできていません。そのため涙が一度こぼれ始めると、止まらなくなってしまうのです。

精神的な原因⑤ホルモンバランスが乱れている

涙が止まらなくて困っている場合は、ホルモンバランスの乱れも考えられます。

女性は月経周期でホルモンが変化するため、ホルモンバランスが不安定になりやすいものです。特に思春期や更年期には、体調も毎日変わり、気持ちがついていけないような感覚になることがあります。このような時にも、涙が出やすく止めるのが困難です。

最近では、男性にも更年期があることが注目されています。

年齢や性別に関係なく、ホルモンバランスが自律神経の働きを不安定にし、涙が止まらなっているのかもしれません。

精神的な原因⑥うつ状態になりかけている

どうしても涙が止まらない時は、精神を病んでいる可能性もあります。

もし今あなたが、ちょっとした生活音にびっくりしてしまい、とたんに涙が出る、という状態だとしたら、これはうつ状態の始まりのサインかもしれません。

特に、アラーム音、救急車やパトカーのサイレンに心臓を掴まれるような感覚はありませんか?街中や電車で人とぶつかった、そんな時にもじわりと涙が出る、大声を出されると反射的に泣き出してしまう、というような人は、うつの初期症状が出ているのかもしれません。こんな時はできるだけ早めに対処し、気持ちを切り替えるようにすることが必要です。

気付いたときにすぐ対処すれば、抑圧状態を悪化させずに済みます。涙が、「うつっぽくなりかけているよ、注意してね」と教えてくれたことに感謝して、精神状態を見直していきましょう。

涙が止まらない時の対処法

涙が止まらないのは、心や体が何かサインを出しているためです。上記の原因に思い当たることがあればそれを心に止めておき、それに合った対処法を試してみてください。

「 泣いていい」と認めてあげる

まず、今のあなたは涙が出やすくなっていて、その涙を止めるのに苦労している、という事を認めてあげましょう。

泣いちゃいけない、泣くのは逃げることだ、という人がいるかもしれませんが、それは違います。泣くことは人間にとって必要不可欠な、とても人間らしい行為です。

とにかく泣くことが悪いこと、恥ずかしいことだという概念をなくしましょう。

あなたの体は、泣くことで副交感神経のスイッチを入れようとしています。副交感神経はリラックスを司るものです。そうして緊張を緩め、あなたを不安から守ろうとしているのです。

泣くことは大切なことです。泣いている自分を否定しないでください。

お風呂に入る

ひとりで部屋にポツンと座っていて、涙が溢れて止まらない、そんな時はバスタブに、ぬるめのお湯を張ってみましょう。泣きながらで構いません、そこにゆっくりと浸かってみてください。

泣いている時というのは、知らず知らずのうちに体に相当力が入っているものです。お湯に浸かると、肩や首、腕などが随分とこわばっていた、ということに気付くと思います。それが解消されるだけで、随分と気分が楽になるものです。

泣き疲れている時は、何もする気にならないと思いますが、だまされたと思ってお風呂に入ってみましょう。バスルームに響く水の音を聞きながら、身体をゆっくり温めてあげることで、今より確実に気分が良くなってきます。

身体を動かしてみる

涙は何から出来ていると思いますか?実は「血液」です。毛細血管から流れてきた血液の、液体部分だけが涙腺から、涙として出てきているのです。

そして、「汗」もまた血液から作られています。よく、必死で努力して作り上げたものの事を「血と汗と涙の結晶」などといいますが、これらはすべて同じものから出来ていると考えると、言い得て妙ですね。

ここから分かるのは、血の巡りと、涙を流すこと、そして汗をかくことというのが密接な関係にあるということです。泣き止みたいときは、手を握ったり、開いたり、首を回したりする簡単な動作から始めてみましょう。体を動かして血流を良くすることで、涙が止まり始めます。

少し元気が出てきたら、軽くウォーキングなどをして汗をかくようにしてください。汗を流しながら、泣き続けられる人はいません。同じ「血」を流すなら、涙より汗の方が心地いいですよね。こんな積極的な涙の止め方もあるのです。

好きなものを食べる

人の顔には、たくさんの複雑に入り組んだ神経が走っています。涙を出している涙腺を司っている神経と、口を動かす神経にもまた、絶妙な関係性があります。

ですから、泣くのを止めたいと思った時は、あなたの好きなものを口に入れてみてください。飴、ガム、甘いケーキ、ミルクを入れたコーヒーもいいですね。炭酸の入ったジュース、ラーメンや辛いカレーはどうでしょうか?口を動かし、美味しさを感じながら噛んでいると、いつの間にか涙が引っ込んでしまうはずです。

今すぐにあなたが抱えている問題を、全部解決することは困難です。

でも、「腹が減っては戦はできぬ」と自分に言い聞かせて、口を動かすことで涙腺を刺激しましょう。それが、もう涙は出さなくていいんだよ、と目の神経に教えてあげることになります。

歌を歌ってみる

口の動きと涙腺が関係しているのと同じように、舌の感覚も涙の出方に関係します。舌を動かすことで涙をコントロールできるのです。

最初は小さく口ずさむだけで構いません、テンポのいい元気の出そうな歌を歌ってみましょう。曲をかけてそれに合わせて歌うのもいいですし、カラオケ店に出かけてみるのも気晴らしになりそうですね。

この場合、重要なのはメロディーよりテンポです。適度な速度の繰り返し音は、「セロトニン」というリラックスホルモンが作られるのを助けてくれます。セロトニンをたくさん放出したあなたの脳からは、「そろそろ涙を止めましょうね」という指令が出るようになるのです。

一人カラオケで思いっきり泣いて、熱唱した後はなんだか気持ちが少し前向きになりスッキリしていることを実感できるはずです。

動物を触って「しあわせ不足」を補う

可愛がっているワンちゃんや猫ちゃんを抱くと、「癒される」と感じるものです。これは柔らかくて温かいものを触るときに放出される、「オキシトシン」というホルモンが起こしている感覚です。

日常的にスマートフォンやパソコンのキーボードばかりを触っている人は、このような「多幸ホルモン」が出にくくなっていて、脳内が「幸せ不足」に陥っているために、涙が出やすくなってしまうのです。

家で動物を飼うことができないなら、ペットショップに行ってみるのはどうでしょうか。ペットのいるお友達の家にお邪魔してみるのもいいかもいしれません。動物とスキンシップすることで、はぁーっと力が抜けていき、脳内麻薬とも呼ばれるオキシトシンが、あなたの涙を止めてくれるでしょう。

簡単な瞑想をしてみる

瞑想といっても、特別難しいことや、専門的なことは必要ありません。静かで温かい場所に座って、心臓の鼓動に耳を澄ましてみるだけで、今流している涙が止まりやすくなっていきます。

楽な座り方なら、床でも椅子でも構いません。立っていてもいいですので、自分の心拍を、心の中で「1、2、3・・・」と数えていきましょう。泣いているときはいつもより速い心拍数になっていると思いますが、数えているうちに落ち着いてくるのがわかるはずです。

あなたが辛くても、悲しみに暮れて泣いていても、あなたの体は休むことなく、今日も明日も、あなたを生かし続けるために動いています。心臓が動いているうちは、どんな大きな問題が起こったとしても、あなたはそれに対処していくことができるのです。そんな原点に返ることができる瞑想を、ぜひ試してみてください。

部屋を掃除する

悲しい気分に囚われて、下を向いて泣いていることが多いと、自分の毎日の生活を振り返る余裕がなくなってきます。部屋が乱雑になり、洗濯物が溜まって、メイク道具も埃っぽくなってしまっていませんか?

一度に全部を片付ける必要はありません。今日はリビング、明日はベッド周りと、少しずつ整頓していきましょう。掃除と涙には何の関係があるのかと、不思議に思われるかもしれませんが、きれいになった部屋に座ってみると、気分もさっぱりしていることがわかるはずです。

あなたのこころの中は今、色々な問題でごちゃごちゃしているのではないでしょうか?部屋は心を映し出す鏡です。部屋を整えることで、あなたの心の中の悲しみも見えやすくなり、新たな解決法の糸口が見いだせるようになります。

海外旅行のプランを考えてみる

涙がでるほど嫌なことがあったとしても、すぐに今の生活から逃れることは難しいですね。それならば、逃避感覚で海外旅行の計画を立てて、日常のストレスから一時的にでも逃れましょう。

まるで行ったことのない遠い国へ行く、具体的な計画を立てていると、その時間の中では、目の前の辛いことが、遠い国の出来事になります。

現実逃避」というと悪いことのようなイメージがありますが、ストレスに上手に対処して、多くの事を成し遂げている人ほど、オンオフの切り替えが上手なものです。「現実」を一旦「ログオフ」し、別の画面で「いつか行ってみたい国」に「ログイン」するのです。

旅行雑誌やインターネットの情報に、力を借りましょう。泣いても泣いても忘れられないような、目の前にそびえ立っている大きな悲しみも、視点を変えて見てみたら、実は薄っぺらなものだった、というような発見があるかもしれませんよ。

景色のよいところへ行く

涙が出やすいあなたはきっと、共感する心が豊かで、優しい人だと思います。感受性が強くて、細やかな人だからこそ、泣くことができるのです。

とは言え、共感力が鋭いということは、周囲の雰囲気や相手の気分に左右されやすいということでもあります。いつも気持ちが揺さぶられていると、自分も苦しくなってしまいますね。

過剰な同調を避けて、涙をコントロールできるようにするには、「感情の分散化」が必要です。ひとつの問題に飲み込まれ、泣きたい気分から逃れられない、という事態にならないように、気持ちを他のいくつかに分けていくのです。

緑が多い公園や、川沿いの遊歩道、海が見える喫茶店など、気持ちのいい景色が見えるところに行ってみましょう。

目の前のトラブル1点について考え続けてばかりいると、悲しい気持ちから離れることが出来ません。きれいな自然や澄み切った空気にも、あなたの心を振り分けてあげると、その美しさを感じる心があなたの涙を止めてくれます。

プールに入る

人は母親の胎内にいるとき、羊水に包まれていました。そこはとても静かで守られており、不安なことなど少しもなかった時代です。覚えてはいなくても、人間の心の奥には、水に入ると安心感を持てるという感覚がインプットされているのです。

泳ぐのは苦手という方でも、水に入って歩くだけなら簡単です。潜れる人はぜひ、体全体をプールに沈めてみてください。ふわりと体が浮いて、耳が水で塞がれると、なんだか別の世界に入ったような感覚になれます。そして不思議な安心感を得ることができるはずです。

「あなたは守られている」という事を忘れないようにしましょう。母親だけでなく、周囲の人たち、水や空気といったすべてのものが、あなたが生きていくことを応援しているのです。泣いて、それから泣き止んで、前を向きましょう。あなたは必ず、また笑顔になることができます。

悲しい映画で泣く、コメディ映画で笑う

涙が止まらなくなっているあなたは、自分の問題でいっぱいいっぱいになっていると思います。目の前の問題、過去のトラブル、今後の不安など、数え上げたらきりがないほどの辛い思いがあなたを押しつぶして、泣くのを止めるタイミングが分からなくなっているのです。

そんな時はいっそのこと、全く別の事で思いっきり泣いてみるのはいかがでしょうか?

泣けると評判の映画を観て、自分とは何の関係もない、架空の出来事で泣いてみると、映画が終わった後はとてもリラックスしているものです。涙でストレス物質が排出されて、なんだか眠たくなっているかもしれません。そのまま横になって、ちょっと休んでみましょう。

逆に、お笑い番組やコメディ映画で、思いっきり笑ってみるのもおすすめです。思いっきり笑うと深呼吸するのと同じことになり、酸素が血液に流れるので、頭がすっきりして気持ちが切り替わります。

このように、意識的に自分の問題から離れる時間を作るのも、涙をコントロールできるようになるための重要なポイントです。

心療内科を受診する

もし、継続してすぐに涙が出てしまったり、涙が止まらない様であれば、必ず最寄りの心療内科や精神科の受診を検討してください。

もしうつ病などの心の病に罹っているなら、早期治療が何よりの薬となります。

心の病は目に見えるものではありません。そのためなかなか原因を突き止めることは難しく、すぐに涙が止まらない原因を突き止め対処することはできないかもしれません。けれど薬や専門医の力を借りることは、あなたに何かしらのメリットをもたらします。

専門医の力を借りることを怖がらないでください。自分で解決できない時は頼ったっていいんです。だって彼らはそのためにいるんですから。

まとめ

涙は決して悪いものではありません。私たちの心や体の変化や不調を知らせてくれる大切なシグナルです。

涙が止まらないと感じる時は、ぜひ一度立ち止まって、『なぜ涙が止まらないのだろう』と考えてみてください。我慢するのではなく、理由を考え対処していくことは、少し回り道に感じるかもしれませんが、必ずあなたの人生にプラスになります。

この記事が、あなたのとめどなく流れ落ちる涙を、止めるきっかけになれることを願って。

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