あなたは、色々な物事について「考えすぎる」性格でしょうか。
考えなくても良い事まで、どうしても気にしてしまい、思考のループに陥った事は無いでしょうか。
今回は、そんな考えすぎる人に向けて、その特徴や原因、改善方法をまとめてみました。
深く考える事は良いことかも知れませんが、あらゆる物事に対して過敏に反応し、考え込んでしまう事は、日常性格を営む上で、障壁となってしまいます。
本エントリーを読んで、考えすぎる性格の方が何かヒントをつかめれば幸いです。
以下、目次となります。
「考えすぎる」性格の人の特徴は?
まず、考えすぎる人の特徴についてご説明します。
色々な特徴がありますが、それらについて具体的に記載するため、「自分は考え過ぎな性格じゃないかな・・。」と不安な方は、是非どれだけ以下に挙げた特徴が合致するかチェックしてみて下さい!
特徴1.行動を起こせない
考えすぎる人は、なかなか行動を起こせないという特徴があります。
動き始める前に必ず考えてしまう癖があるため、行動を起こすのが遅かったり、もしくは動き出せないままに終わってしまう傾向があり、そのため周囲からは「行動力の無い人」という評価を与えられます。
さらに行動中にも考え込んでしまうため、決断を出すのが遅く、何かと迷いが起こってしまいがちです。
特徴2.ストレスが溜まりやすい
考えすぎる人はストレスを溜め込みやすい傾向があります。
常に周りに気を遣い、些細な問題でもいちいち考えすぎてしまうため、ストレスの原因を作りやすいのです。
さらに自分の行動に不安を持ったり、過去の発言を後悔していつまでも悩んでしまう人も多いので、さらにストレスを抱え込んでしまいます。
ひとつひとつは小さなストレスでも、積み重なっていくうちに身体に影響を及ぼす程の大きな障害となってしまう場合もあります。
特徴3.思い込みやすい
考えすぎる人は、一人で色々と考えすぎるあまり、思い込みが激しくなる傾向があります。
一人で悩み続けていると、思考の堂々巡りに陥ってしまうため、ありもしないような事を想像で膨らませてそれを信じ込んでしまったり、勝手に人に嫌われていると思い込んで周囲を困惑させてしまうといった状況を招いてしまいがちです。
考えすぎるとどうしても思考のループ状態から抜け出せなくなってしまうため、周りが見えなくなってしまうのです。
特徴4.自意識過剰である
考えすぎる人は、周りにどう思われているのかと気にしすぎるあまりに、自意識過剰になってしまう傾向があります。
そのため必要以上に外見を取り繕ったり、人前に出ると緊張してしまったり、他人に異常に気を遣うなど、周囲を過剰に意識しすぎる行動が目立ちます。
人に笑われたり、変に思われているのではないかという不安が行き過ぎると、対人恐怖症や外出恐怖症等を引き起こしてしまうケースもあります。
自意識過剰の詳細な説明については、以下のエントリーに記載がある為、考えすぎる性格の方で、自身が自意識過剰であると認識がある方は、是非参考にして下さい!
自意識過剰な人の特徴9個と12個の改善方法を説明!特徴5.ネガティブになりやすい
考えすぎる人は、思い詰めるあまり、ネガティブになりやすいです。
日常の些細な出来事や、問題に対しても、「ひょっとしたら、こうなのではないか」という可能性を考えるあまりに、常に物事に対して疑いや不安の目を向けてしまいます。
その結果、否定的な考えや、批判的に物事を捉える癖が付いてしまって、ネガティブ思考が生まれるのです。
どれだけポジティブな出来事があろうが、それに対して疑問や批判的な態度をとってしまうため、周囲からはネガティブでひねくれた人というイメージを持たれてしまいます。
特徴6.神経質になりやすい
考えすぎる人は、些細な事にまで注意を行き届かせるあまりに、神経質である傾向が強いです。
常に周囲に注意を巡らせているために、他人の発言や行動にも敏感に反応してしまいます。
そのため、ちょっとした事で傷ついたり、些細な事で怒ってしまったりして、逆に周囲に気を遣わせるケースも見受けられます。
繊細でナイーブな人も、同様にこの性格の特徴として挙げられます。
特徴7.完璧主義の場合もある
考えすぎる人は神経質に物事を見るあまり、完璧主義的な側面があります。
そういった性格は、仕事の面では良い影響を与える場合もありますが、他人にも完璧を求めすぎるあまり、コントロールフリーク化して周囲の状況を全て操ろうとしてしまうため、周りの人の反発を招いたり、必要以上に他人を追い込んでしまったりという状況に陥りがちです。
なぜ、「考えすぎる」性格になってしまうのか?その原因は?
さて、考えすぎる性格の特徴はつかめましたでしょうか。
以下では、何故「考えすぎる」性格になってしまうのかについて、その原因を説明していきます。
理由は人により様々ですが、その中でも代表的なものを優先して取り上げてみました。
原因1.自信が無いから
考えすぎる原因のひとつに、自信の無さがあります。自信が無いため、常に失敗を恐れ、その恐怖心から深く考える癖がついてしまうのです。
そういった人は失敗への恐怖から、過剰に考えて行動します。
しかし、どれだけ考えて行動しようが、そもそも行動自体に自信が無いため、いつまでも不安につきまとわれてしまう事になります。
過去の失敗や経験から、自分の決断に対して不安を感じるようになってしまうケースもあります。
様々な局面で、過去の大きな失敗の記憶が甦ってしまい、なかなか動き出す事が出来なくなるのです。
原因2.先を見ようとしすぎるから
考えすぎる性格の原因のもうひとつに、先の事を考えすぎてしまうという事が挙げられます。
行動する前に、「こうなったらどうするのか」と無意識に頭の中でシミュレーションしているため、余計な考えを巡らせて、実際に動き出す事を躊躇してしまったり、起こってもいない事を先読みしながら行動するため、普通の人より考えている時間が多くなってしまうのです。
まだ動き出してもいないのに、未来の失敗の事を考えてしまうのは不合理な気もしますが、どうしても考える事をやめられないのです。
原因3.真面目すぎるから
適当な性格の人は些細な事であまり思い悩みません。
物事に真剣に向き合いすぎる真面目さがあるからこそ、考えすぎてしまうのです。
そこには周囲や、相手に迷惑を掛けてはいけないという責任感もあり、そういった気持ちがさらに考えすぎる原因となり、必要以上に周りに気を遣ってしまったりという行動となって表れます。
原因4.内向的な性格のため
内向的な性質も考えすぎの大きな原因になります。
内向的な人は賑やかな場所で他人と会話したりするよりも、自分の部屋に一人で居る事を好みます。
そのためどうしても一人で考える時間が長くなってしまい、思い悩む状況に陥りやすくなります。
さらに他人と会話して気持ちを発散するよりも、自分の中に全てを抱え込んでしまう傾向も強いため、より考え込む状況を招いてしまいます。
こういった性質は生まれながらのものなので、外向的な性格に切り替えようと思ってもなかなか難しいのが現状です。
原因5.余計な情報が多すぎるため
余計な情報が多すぎる環境も、考えすぎる原因を作ってしまいます。
ある物事について、情報が少なければ、判断材料も少ないため、シンプルで余計な事を考える必要がありません。
しかし無駄に情報が多いと判断材料も多くなり、その分考えなければならない事も増えてしまうのです。
不必要に多い情報にはネガティブな事が含まれている可能性もあり、それによってさらに考えすぎる原因を作ってしまいます。
SNSを通して、知らないほうが良かったような他人のネガティブな発言や情報が入ってきたり、出処のわからないようなデマめいた噂を聞いてしまったりすることで、さらに混乱は増していきます。
考えすぎる性格を直すための15個の改善方法!
考えすぎる性格を直したい!と考えている方も多いのではないでしょうか。
本項では、具体的に考えすぎる性格を改善する方法について、説明していきます!
考えすぎで、人間関係が辛くなっている人や、多く悩みを抱えている人は、是非実践してみて下さい!
方法1.とりあえず行動する
考えすぎる性格を直す方法として、とりあえず行動してみるという気持ちを持つ事が非常に有効です。
考えすぎる人は常に行動より思考が先立ってしまうため、それをひっくり返して、行動してから考えるように心掛けましょう。
ある程度の事は行動してから考えれば対処できますし。そもそも動かなければ何もはじまらないため。思い切って飛び出してみる勇気を持つ事も大切です。
トラブルは起こってから対処法を考える位の心構えの方が、物事がスピーディーに動いて、順調にいく事も多いのです。
方法2.必要以上の事は考えない
必要以上の事は考えないようにしましょう。
目の前の物事をしっかり見つめ、何を考えるべきで、なにが不必要かという事を判断して、不要なものは切り捨てるようにすれば思考もスッキリするはずです。
余計な事を考えるから問題も増えていくので、意識的に考えるポイントを絞る癖をつけてみましょう。
考える必要も無い事にとらわれて無駄な悩みを増やしても、考える時間が増える一方です。
方法3.周りを気にしない
考えすぎて自意識過剰に陥っている人は、どうしても周囲の視線が気になってしまいます。
しかし実際は、よっぽどの有名人でも無い限り、自分の事に注目している人など周りにはいません。
いくら自意識過剰に振る舞おうが、誰も自分の事など気にも留めていないのです。
例え少し位の失敗をした所で、そもそも誰も注目していませんし、そんなことは世間はすぐに忘れてしまいます。
そういった風に考え方を変える事が出来れば、行動する事への恐怖心も自ずと無くなっていくはずです。
日本は「恥の文化」と言われる程、世間体を気にする側面がありますが、多少の恥をかいても気にしない心構えが時には必要なのかもしれません。
方法4.自分に対して自信を持つ!
そもそも自信が無い事が考えすぎる大きな原因のひとつなので、失敗を恐れず、自分を信じて行動する事を心がけましょう。
そういった心構えで物事に取り組み、恐怖に打ち勝つ事が出来れば、きっと良い結果が得られるはずです。
自信を持つ事で、様々な局面でより良く物事を進める事が出来るのです。まずは小さな成功を積み重ねて、徐々に自信をつけていくのもいいかもしれません。
とにかく自分を信じられる様な環境を作るように心掛けましょう。
方法5.気分転換を心がける
思い詰める前に、一度気分転換をしてみるのも良いでしょう。
例えば外出や軽い運動で脳をリフレッシュさせる事によって、思考のループから抜け出せるかもしれません。
運動によって脳の活動が活性化されるという事は科学的にも証明されているため、より良い状態で問題にも取り組めるでしょう。
気持ちを切り替える事によって、思考がリセットされるため、また新たな角度で物事を見る事が出来ます。
方法6.紙に書いてみる
これは「考えすぎる」という性格を改善する以外にも、ネガティブな感情を整理するのに有効な方法です。
どんな形でも構いません。自分が今直面している問題や、日々の不安を紙に書き出してみましょう。
頭の中だけで考えていては、どうしても思考が堂々巡りになってしまうため、問題の解決策が見えづらくなっているのです。
紙に書き出した状態で、もう一度客観的に問題を見つめる事によってきっと解決策が見つかるはずですし、問題や不安を対象化することによって、気持ちをスッキリとさせる事が出来ます。
日記という形で日々の記録を綴り、その都度反省点を書き出してみるというのも有効な手段です。
方法7.「完璧でなくても良い」と思う
考えすぎる性格の人は、細部にまで気を遣うあまり、常に完璧を求めがちです。
しかし全てに完璧を求めすぎる性格は、周囲の人達と様々な問題を引き起こしてしまいます。
多少不完全な状態であっても「完璧でなくても良い」というおおらかな気持ちを持って、周りに任せる気持ちで物事に取り組むようにしてみましょう。
周りの人達も信頼を寄せられている事がわかれば、きっと素晴らしい働きをしてくれるはずです。
方法8. 考えない時間を作る
常に考える癖を改めて、何も考えない時間を作ってみましょう。
例えば好きなテレビをボーッと見るだけの時間を作ったり、瞑想等も効果的です。
考えてもどうしようもない事で思い悩むよりは、空っぽの時間を過ごした方が、身体にも健康的です。特に瞑想は脳にも身体にも良い効果を生む方法として、昔から重宝されておりますのでおすすめです。
方法9.人と相談して決める
一人で考え込む事はやめて、なんでも人に相談してみましょう。
自分の考えに自信が持てない場合でも、人の意見を聞く事によって、より確信を持った答えに近づけるはずです。
一方的に聞いてもらうだけでは、ただの愚痴になってしまうので、出来る限り相手の意見を聞くように心掛けましょう。
問題を共有することによって、また新たな視点が見えてくるかもしれません。
方法10.余計な情報を入れない
余計な情報が多すぎると、心配事が増えて、より考えてすぎる原因になってしまいます。
必要以上の情報を見ないというのも一つの手段でしょう。
考えすぎる人ほど、不安感から色々な情報を調べ、その情報でまた不安になるという事を繰り返しがちです。
出所のわからないような情報はシャットアウトするように心掛けましょう。
方法11.他人の問題に踏み込まない
近年注目を集めるアドラー心理学の言葉で、「他者の課題に踏み込まない」というものがあります。
他人の問題に踏み込んだり、口を出したりする事が、何よりのトラブルや悩みの種になってしまうため、自分と他人というものをハッキリ分けて、自分の課題だけ考えよう、というものです。
ある種ドライな考え方でもあるのですが、実際他人の問題は当事者であるその人本人でしか解決出来ませんし、どういう結果になろうがそれはその人が自分で選んだ結末なのです。
そういった考えを持つ事が出来れば、「考えすぎる」性格が招く余計な悩みから、解放されるかもしれません。
方法12.図太さを持つ
考えすぎる性格の人はどうしても繊細になりがちです、人に批判されたり怒鳴られたりしても動じないぐらいの図太さを持ちましょう。
「鈍感力」という言葉が一時期話題になりましたが、そういった鈍感さを持った人こそ困難に打ち勝つ事が出来るのです。
空気を読みすぎるのが考えすぎる人の性質ですが、そこで「あえて読まない」強さを持つ事も時には非常に重要です。
方法13.ポジティブになる
失敗したらどうしようというという不安が、考えすぎる性格の大きな原因なので、失敗しても大丈夫、というポジティブな思考を身につけましょう。
もしも失敗したらというような事は、失敗した時に考えれば良いのです。意外となんとかなります。
それよりも、そういった不安やためらいが何よりの失敗の原因にもなってしまいますので、なんとかなるというポジティブさを忘れずに、堂々と行動するようにしましょう。
より具体的なポジティブになる方法については、以下のエントリーに具体的に纏めている為、是非参考にしてみて下さい!
ポジティブになる方法15選!前向きになるために必要なことを厳選!方法14. 今だけ見て行動する
過去や未来の事ばかり考えて込んでいても、あまり良い事はありません。今だけを見て行動するようにしましょう。
未来は今を積み重ねる事によって形作られていきます。つまり「今」をどう過ごすかによって、未来のあり方が変わっていくのです。
今だけに集中して、より良い結果を出せるように行動すれば、きっと理想の未来が訪れるはずです。どんな状況であれ、人間は今生きているこの瞬間こそが全てなのです。
方法15. 大きな視点で見てみる
考えすぎる方は、より大きな視点に立ってみるというのも、一つの手段として有効です。
自分が抱えている問題など、大きな視点で眺めてみれば、世界の片隅の、日本という小さな島国の、ほんのわずかな出来事でしかありません。
それが例え上手くいこうが失敗しようが、大きな視点で見れば大した事では無いのです。
若干現実逃避ぎみの考えですが、こういった事を考えてみる事によって、大胆に行動する事が出来るかもしれません。
まとめ
考えすぎる性格の人は、どうしても物事に対して慎重な態度をとってしまいがちです。しかし失敗を恐れず大胆に行動する事で、きっと新たな道が開ける事でしょう。
考えすぎる人に送りたいナポレオンの名言を引用して終わりたいと思います。
私は何か問題を考えたい時、心の引き出しを一つ開ける。
問題が解決するとその引き出しを閉め、また次には別のを開ける。
眠りたい時には、全部の引き出しを閉める。
— ナポレオン・ボナパルト
本記事を読んでいる方の「考えすぎる」性格が少しでも改善する事を心から願っています。
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考え過ぎて、行動に移すのが億劫で面倒で、怖くて動けず。そんな自分が嫌で落ち込み。人から変だと思われるのがまた怖く、その雰囲気がまとわり変わってる、とレッテルはられ。いつもガチガチ。そう見えないと思われてるかもしれないですが。こんな自分から抜け出したい。負のスパイラルが長年の悩みで、50歳になりました。時々そんなことで悩む自分を愛おしく思う時もありますが。ただ生きていてもつまらなく、無駄な時間がもったいない。出来れば残りの人生を、自分で良かったと、満足な人生だったと、言って悔いなく終えたい。こんな性格なのは父親の元で育ったと憎い。でも、頼るしか方法が無かった。もう解放されたい。自分を生きたいのです。自信を持つ事が大事なのは理解してるけど、否定され続けて育った私には、なかなか抜け出したくても抜け出せない。怖いですがやはり行動する事が道なのかと、コメントしました。また大分県で抜け出す手助けとなるところをご存知でしたら教えて頂けると助かります。
原因が自分に凄く当てはまって萎えた。
でも逆に当てはまったからこそ改善方法が心に染みた。
ありがとうございました。