同族嫌悪とは?なんとなく嫌い・苦手の心理を徹底解説!

ネットを見ても、学校に行っても、職場でも、相手に対して嫌な気分になることが多い、という人が増えています。
誰を見てもイライラする、その原因の一つには、もしかすると「同族嫌悪」という感情が関係しているかもしれません。

この気持ちは、コントロールしないと人間嫌いが強くなり、誰とも上手くやっていくことができなくなってしまいます。そうなってしまうとあなたは、せっかくの人生を楽しむことができません。

この記事では「同族嫌悪」とは一体何なのか、その正体を探っていきます。
そしてその沢山ある原因と、あなたの同族嫌悪を治していく方法まで、具体的に提案していきたいと思います。

この内容が、あなたの「嫌いな人がたくさんいて気分が悪い」という悩みを、少しでも軽くすることができますように。

同族嫌悪とは?

「同属嫌悪」とは、簡単に言えば「自分と同じところを持っている人が嫌い」という感情です。
この「同族嫌悪」には、「同属嫌悪」「同種嫌悪」という、ほぼ同じ意味の言葉がありますが、まとめてみるとその「嫌い」と感じるものには、大きく分けて2つの側面があります。

①自分で既に意識しているところ

  • 自分自身の嫌いな部分
  • 欲しいと思っているのに、自分は持っていない部分
  • 受け入れたくない現実、価値観

②自分では分かっていない、無意識のところ

  • 嫌だと感じて隠している自分の本質
  • 認めたくはないけれど、自分も持っている部分
  • 知らず知らずのうちに抱いていた嫉妬心

このように、自覚している自分の欠点を、相手に見出してしまうことからくる嫌悪感もありますし、全く自覚のない「意識下」で発生している嫌悪感もあるわけです。

これだけみても、「同族嫌悪」が非常に分かりにくく、自覚もしずらい「どうしてか分からないけど、人を見ると無性にイライラする」といった、大変面倒な感情であることがわかるでしょう。

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同族嫌悪をしてしまう原因とは?

さて、「同族嫌悪」とは何かについて分かってきましたか?

それではここから、人はなぜ同族嫌悪をしてしまうのかを、詳しく考えてみましょう。ご自分の「人嫌い」の原因について、心当たりがあるかどうか、ぜひ胸に手を当てる気持ちで読んでみてください。

原因①:自己嫌悪感が強い

まずは、「同族」つまり、「同じ」だから「嫌悪」する、と読んで字のごとく、自分と同じだから嫌い、というのが、この悪感情の大きな原因のひとつです。

しかもその同じところが、「自分でも自覚している、自分の嫌いな部分」というのが圧倒的に多い理由のようです。
つまり自己嫌悪感が強い人ほど、他人に対して「同族嫌悪」してしまう、ということになります。

例えば「物事をはっきり言えない自分が嫌い」な人は、クラスでモジモジしている男子を見るとイライラします。それは自分の中にある嫌な部分を、その人が「自分に見せつけている」ように感じるからです。

他にも、母親自身が遅刻常習犯なのに、自分の子供が時間を守れずに、待ち合わせに遅れたりすると烈火のごとく怒る、というようなことも起こります。
これも、自分自身が人からあきれられている遅刻というクセそのものを、子供が自分に突き付けているように感じるから頭にくるのです。

このように、直したいと思っているけれど改善できていない、自分の嫌いな部分があればあるほど、他人を見て「同族嫌悪」し、ムカッとくるポイントが多くなる、ということがわかるでしょう。

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原因②:自己評価が低い

「似た者夫婦」とか「類は友を呼ぶ」とか、世の中には「似ていると仲良くなれる」という言葉が数多くあります。
これらは「同族嫌悪」と対照的ですが、どうしてこの差が生じるのでしょうか?

それはズバリ、「本人がその似ている部分を気に入っているかどうか」です。

最近人気の遊びにキャンプがあります。動画サイトなどでも、上位にキャンプ動画があがるようです。
そんなキャンプ好きが集まる同好会では、みんな楽しそうに自慢のテントを見せ合い、各々得意の野外料理を振る舞っていることでしょう。

このような「自分と似た人が沢山いる」場面で、自分を出しながらも互いに嫉妬せず、和気あいあいの雰囲気でいられるのはなぜなのでしょうか。
それは、それぞれのキャンパーが自分の趣味を本当に「好き」であり、その上趣味を楽しんでいる「自分を気に入っている」からではないでしょうか。

要するに、同族嫌悪する人は、自分を気に入っていない、つまり自分に対する評価が低いのです。
ですから前述のキャンパーのように、自分の特徴を心から高く評価できるなら、似た相手に嫌悪感を抱くことはありません。

つまり、自分のことを低く見ている、自分を高く評価できていない人ほど、「同族嫌悪」の感情を強く持ってしまうということが分かります。

原因③:手に入らないものを相手が持っている

自分のお給料では、到底買えないマンションに住んでいる人。
すごい外国車を乗り回している友人。
いい会社に入った同級生、あいつ俺より成績悪かったのに。

このような「嫉妬心」「嫉み」が原因となり、人に対して反感を持ち、勝手にイライラを募らせる人がいます。この感情もまた、「同族嫌悪」のひとつです。

この場合、相手は自分と「同族」ではないのになぜか、と思う人も多いと思いますが、この妬みの気持ちの根底には、「自分も同じ○○なのに」という「共通点」があるのがポイントとなっているのです。

「(同じ女性なのに)いい家に住んでいる。だから悔しい、憎い」
「(同じ会社員なのに)いい車に乗っている。だから悔しい、憎い」

もちろんこう書いてみると、とても馬鹿馬鹿しい憎しみだとは思いますが、こういった意味のない嫉妬心は、誰の心の中にも大なり小なりあるものです。

こう考えると、自分が欲しいと思っているのに手に入らないもの、それを相手が持っていると思った時の悪感情もまた、「同族嫌悪」と言えるということがわかるでしょう。

原因④:相手にも「出来るはず」という押し付け

例えばあなたが、自分自身の嫌いなところを何らかの方法で改善し、努力の末にその欠点を克服したとしましょう。
そんな時、ある日出会った人が、あなたが以前持っていた嫌いだった部分を、あなたに見せてきたとしたら、あなたはどんな気持ちになるでしょうか?

この分かりやすい例として、涙ぐましい努力をした結果、大幅なダイエットに成功した人のことを考えてみましょう。
その人がある日、電車の中でぽっちゃりした人を見かけました。その人は、自分とはもちろん初対面、名前も知らない全く関りのない人です。
この時、ダイエットに成功した経験を持つ、その人の心の中では、どんな感情が湧き上がっているでしょうか。

ある人は、「あー、あの人太ってるな」と思うだけで、何も感じないかもしれません。
あるいは「私のダイエット法、教えてあげたいわ」と思ったりするでしょう。

しかし、「同族嫌悪」する人は違います。
「なんて醜いのかしら。嫌だわ、太ってるって!」こう感じて、いらいらするのです。

これは、相手にしてみれば全くのお門違い、何の関係もない人から、言われもなく睨まれるだけで、なんのことかさっぱり分かりません。
ですが同族嫌悪してしまう人には、「私はあんなに頑張ってスリムな体系になったのに、あの人は何の努力もしていない、なんて憎むべき人なんだろう!」そんな風に見えているのです。

これほど自分勝手で、意味のない怒りがあるでしょうか。
自分の体形に関して、相手が努力しているかどうかなど、分かるわけもないのに、それでも同族嫌悪を強く抱いてしまう人というのは、その身勝手さに気づかないのです。

この「相手にもできるはず」という押し付けがましい感情は、「コントロールフリーク」の人にもよく見られる特徴です。
そう考えると、相手を自分の意のままに動かしたくてたまらない、と感じる人や、自分の基準を押し付ける「仕切り屋」と言われる人たちは、そうでない人より「同族嫌悪」しやすい、ということが理解できるでしょう。

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原因⑤:「『影』(シャドウ)」に振り回されている

著名な心理学者のユングは、「その人が、生きてこられなかった部分」を「『影(シャドウ)』と名付けました。

この「シャドウ」は、あなたが人を嫌いだと感じるときにしている「投影」によってできるもの。つまり、それはあなた自身の「影」なのだ、という考え方です。

例えば、同族嫌悪しがちなあなたが、Aさんを見たところを想像してください。
その時あなたは、Aさんに自分の姿を投影してしまいます。
するとAさんには、あなたのシャドウ「影」が生まれ、

  • 普段は隠している、認めたくない自分の短所(甘えている、嘘つきなど)
  • 受け入れられない価値観や現実(なにあのぶりっ子みたいな話し方!むかつく!)
  • 憧れ、嫉妬するほど欲しい部分(いつも人気者、会話の中心にいるみたい)

このような部分がAさんから見えてきます。
それらは実際には自分自身に関連した部分なのに、そのシャドウのせいで、あなたはAさんを憎く思ったり、見ただけでイライラしたりするわけです。

この考え方を提唱したユングは、1875~1961年に生きた精神科医・心理学者なので、その時代から既にこの「同族嫌悪」が、深く研究されていたということが分かります。
ですから、いつの時代も人を振り回す、この「シャドウ」の存在をコントロールできないことには、あなたの心は休まらない、ということになるでしょう。このように、「投影」した「自分の影」に嫌悪感を抱く、というのも「同族嫌悪」の原因のひとつとなっています。

同族嫌悪を治す対処法!

いかがでしたか?なぜか同族嫌悪してしまう、あなたにとっての原因が分かってきたでしょうか。

ではここからは、あなたの嫌いな人を一人でも減らして、毎日をより快適にするために、同族嫌悪を治していく方法について考えていきましょう。

方法①: 自分が「同族嫌悪」しているかどうか確認する

あなたが、自分にある「同族嫌悪」してしまうクセを治したい、人を言われもなく嫌いになるのをやめたい、そう思うならまずは最初に、自分がどんな時に「同族嫌悪」しているのかをはっきり確認する必要があります。

あなたは今日一日、朝起きてから夜床に就くまでの間で、どんな人に何の理由でイライラを感じましたか?それを振り返ってみましょう。

テレビに登場した有名人、あの化粧が濃くてムカッとしたわ。
ネットニュースで話題のタレント、また離婚したって。
通勤途中で隣になった人、流行おくれの服で嫌だった。
職場の後輩、またあの営業さんに愛想笑いしててむかついた!
カフェの店員、レジが遅い!トロい人ってイライラする。
電話してきた親戚、もういつ帰ってくるのか聞かれるのめんどくさい・・・

こんな風に、あなたがどんな感情を抱いたか、そしてそれは何故なのか、ひとつひとつ丁寧に思い返してみてください。

メイクに関して、私は化粧が苦手だからかもしれない。
離婚の話、今私も恋愛がうまくいってないからムカッとしたのかしら。
あの男性のこと、私も気になってるから?
やることが遅いって、私も言われることがあるわ。

こんな感じで、「同族嫌悪」しているかどうかを、じっくり検討してみるのです。

その中で、もし「あの人に対して感じた怒りは、同族嫌悪かもしれない」と思うものがあったとしたら、それはとても大切な「気づき」となります。
ですからその気づきを大切にして、次のステップへ進んでいきましょう。

方法②: 欠点を憎む必要はない

ここまで挙げてきた「同族嫌悪してしまう原因」の中では、「自分が嫌い」という感情が、大きな位置を占めていることが分かっていただけたと思います。
そしてその嫌いという気持ちは、欠点や弱点、出来ていないところを「憎い」と感じてしまうが故に起こるものだということも理解できました。

であれば、欠点や弱点を、「憎むべき悪」と捉えるのをやめればどうでしょうか。それを憎まなければ、今よりずっと、楽な気持ちで人に接することができるのではないでしょうか?

人をつい憎んでしまう、何かにつけてイライラしてしまう、そんな人はきっと、今は視野が非常に狭くなっています。
きっと目の前のことにしか視点が合わないので、小さな過ちや問題点を、とても大きなトラブルだと過大評価してしまっているのです。

そうです、あなたが今問題にしている間違いや欠点というのは、広い視野を持ってすれば、ほんのわずかの、取るに足りない「点」なのです。
それにはわざわざ拾い上げて、憎んでみる価値などありません。

世界には、肌の白い人、褐色の人、そばかすがあるのが美しいとされる国、ふくよかなのが好まれる地方、一夫多妻のところもあれば、結婚せずに子供を持つのが普通になっている地域もあります。学歴社会の国、狩りをして暮らす人々・・・

あなたは、これらのどれが「欠点」で、どれが「普通」だと思いますか?

今のあなたにとって「憎むべき短所」としか思えないことでも、広い視野で見れば「普通」だったり、「美しさ」だったりするかもしれないのです。

ですから同族嫌悪から生じる嫌な感情が自分を取り囲むような気がしたときには、視線を遠くに解き放ってみてください。きっとその「嫌い」という気持ちが、ちっぽけな石ころのようなものだということに気付けるはずです。

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方法③:「シャドウ」を消す方法Ⅰ〈 隠している感情を整理する〉

ここでは前述の「シャドウ」について考えることから、同族嫌悪をやめるきっかけを探してみましょう。

まず「シャドウ」はがあなた自身の影で、普段は隠している自分の嫌いなところが映し出されたものだ、というところは理解していただけたと思います。
あなたはそのシャドウが嫌いなので、映っている相手のことも嫌いになってしまう、という理屈でした。

それならあなた自身が、その「シャドウ(本当は隠しておきたい自信のなさやコンプレックス)」を受け入れられれば、相手を、そして自分自身をも憎まずに済むのではないでしょうか?

あなたが隠しているコンプレックスは何ですか?

  • 本当は一重だということを隠している。
  • 本当は小心者だから、いつも上から目線で自分を強く見せている
  • 実は音痴で、カラオケに誘われるのが怖い。

だからこそ、人一倍他人の外見に厳しかったり、強く言われた時に我を忘れるほど怒りを感じたり、飲み会を楽しんでいる人を嫌ったり。そういう感情を抱いてしまうのです。

しかし自分のそんな点をいつまでも嫌っていても、変えられないものは変えられませんし、変化させられるなら正々堂々胸を張って、直してしまえば「受け入れられる」かもしれません。

あなたがいるから、影ができます。ですから、影はあなた自身の「別の見え方」なだけなのですから、「影+自分自身」を憎むのをやめてあげてください。コンプレックスは憎んでも消えません。受け入れて認めることでしか、それを整理することはできないのです。

方法④:「シャドウ」を消す方法Ⅱ〈投影しないようにする〉

シャドウを消す方法Ⅰで、影の元となる自分のコンプレックスを受け入れることに成功したなら、今度はそれを相手に「投影するクセをやめる」という方法で、完全に「影」を消し去ってしまいましょう。

同族嫌悪している人はみな、「投影」が当たり前になっています。
いわば「すべての人を自分と見比べる」ように、どの人にも自分と同じところや違うところ、自分より上の部分、自分より下の部分を瞬時に探しているのです。

このクセを止めるだけで、あなたには思いもよらなかった気持ちの平安が訪れます。
誰をみてもムカムカ、イライラしていたのに、その嫌悪感がなくなるのですから、もう毎日が、すっきり爽やかな空気に包まれているように感じるでしょう。

もちろん「怒り」「憎しみ」という感情そのものが悪いわけではありません。時には正当な理由で人を恨むこともあるでしょう。
しかしシャドウが消えれば、同族嫌悪という誰のためにもならない憎しみからは解放されます。ですから一日も早く、あなたの中のコンプレックスを受け入れ、認めることにいたしましょう。

方法⑤: 色々な価値観を受け入れる広いこころを持つ

国によっては、同性が結婚することが許される今の時代、価値観というのは本当に様々です。それによって迫害されている人ももちろんいますが、「自分と違う」からといって、他の価値観を持つ人を憎んだり、嫌だと思ったりするのは危険です。

恋愛観だけを考えてみても、異性を好きになる人、同性を好きになる人、恋愛対象の性別が変わる人、と様々ですし、そもそも自分の性別を受け入れる人とそうでない人がいるのです。

だからこそあなたが見ている相手が、このどの部分に属しているとしても、それはすべて広い心をもって受け入れられる方が人生は楽しいものとなります。

同族嫌悪という感情には、今あなたが全く知らない、潜在意識によって起こるものもあります。
例えば自分が子供の頃、細い体形や泣き虫だったことで「女みたい」と虐められた経験がある人は、それを忘れて大人になってからも、女性同士の恋愛を異常に嫌う、というようなことがあるのです。

ですからあなたが、ある特定の人たちのことを、訳もなく「憎い」と思うような時には、潜在意識に沈んでいて今は分からない、「同族嫌悪」をしているのかもしれません。
価値観が広がれば、世界の見え方は全く違ったものになります。自分の小さな視野に囚われず、勇気を出してまずは自分とは違った価値観を持つ人とまずは触れ合うことから始めてみましょう。

方法⑥: 人は人、自分は自分

当たり前のことですが、他の人の言葉や行動は、その人のものです。
その人が何を食べ、何処に行き、何を話すかはあなたにはかかわりのないこと。
そして、その他人の行動をあなたがどう感じようが、それもあなたの勝手です。

ですから、自分が感じた同族嫌悪を、匿名性をいいことにSNSで吐き散らすのはもうやめませんか?それを読んだ人にいいね!をもらったからと言って、どんな自慢になるというのでしょうか。

同族嫌悪を「嫌悪」するようになりたいなら、自分がそういう毒をまき散らすことも、その毒に対して称賛を送ることもやめましょう。そうしないと、この「負の連鎖」は留まることを知らず、次の世代の人たちに残せるものが、憎しみや嫌悪感ばかりになってしまうに違いありません!

同族嫌悪に悩む人へおすすめの書籍

あなたが生きづらいのは「自己嫌悪」のせいである

働くことが苦しい、恋愛がくるしいなど、生きづらさには深いところで、必ずと言っていいほど「自己嫌悪」が関わっているということに気づかされる内容です。

「同族嫌悪」の元となっている「自己嫌悪」を自覚し、解決していくことで人生がよりスムーズになります。同族嫌悪をやめたい人にもためになる、自己嫌悪感を失くしていく方法が書かれている本です。

同族嫌悪に悩む君へ

人を憎む、という感情を分類したとき、そこに「同族嫌悪」というものがある、というのは心理学では昔から言われてきたことです。
しかし最近になって、この言葉に注目が集まり、沢山の人がこれについて調べたいと思うようになったのは、いったいなぜなのでしょうか。

それはたぶん、現代社会というものが、この記事でも取り上げたユングの時代からは想像もつかないような、複雑で分かりにくい形を成しているからではないかと思うのです。

嘘と本当が入り乱れ、一夜にして全財産を失う人もいれば、情報を上手く扇動して時代の寵児になる人もいる現代。そこでは感情も操作されています。自分が踊っているのか踊らされているのか、それすらもう分からない人も多いのです。

そんな中で人が感じる「怒り」「憎しみ」「妬み」は、これまでより一層深くなっています。もはや何に対して怒っているのか、怒りをぶつけてどうなるのか、それすら理解できなくなって、混乱している人は増えるばかりです。

同族嫌悪とは自己否定や自己肯定感の低さからなる、非常に根深い感情です。だからこそ、簡単に手放すことは困難ですが、自分自身をこれ以上傷つけないためにも、同族嫌悪に悩んでいるならまずは自分が試せる対処法を少しでも実行することから始めてください。

この記事があなたの心に潜む「よくわからない怒りや嫌悪感」を払しょくする手助けができることを願って。

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