自己嫌悪の5の原因と対処法!心の怪物をやっつけろ!

あなたは自分が嫌いになったり、自分に対して嫌気がさすことはありますか?今回は自己嫌悪に陥ってしまう原因と、対処法また、大切な人が自己嫌悪で苦しんでいる時にできることをまとめました。

自己嫌悪とはなんだろう?

自己嫌悪とは、自分に対して失望してしまった時に感じる「自分はなんてダメな人間なんだぁーー!」と落ち込んでしまう気持ちです。

この気持ちになってしまうと、自分のことが大嫌いになり、その結果自分の心を苛め抜いてしまいます。もしあなたが自己嫌悪で辛いと感じているなら、一刻も早くその気持ちから抜け出す方法を考えなくてはいけません。
自己嫌悪とは、自分で自分を傷つける心の自傷行為と同義だと考えておきましょう。

自己嫌悪が強くなってしまう原因

激しい自己嫌悪に陥ってしまう原因は主に5つ上げられます。自分の嫌いなところを治すためには、まずは自分自身が起これている状況を、正しく認識する必要があります。自分はどの原因が当てはまるのか、考えながら読んでください。

原因①:失敗した時

自己嫌悪に陥ってしまう一番大きな原因が、この『何かに敗北してしまった時』です。

なにかとは、受験や就職などの大きな転機だけでなく、仕事のちょっとしたミスや親子間のいざこざなどもこれに含まれると考えましょう。自分が望んでいた結末にならずに、失敗してしまった・間違ってしまったと否定的に自分を捉えてしまうと、自分自身を懲罰したいという願望から自己嫌悪に陥ってしまいます。

原因②:誰かに迷惑をかけたと感じた時

優しい人ほど陥りやすい原因です。自分の大切な人達に苦労をさせた時に、優しい人や誠実な人ほど、自己嫌悪のスパイラルに飲み込まれてしまいます。

確かに自分以外の人に、不利益をかぶせてしまった時は、申し訳ない気持ちになるものです。ただよくこの原因での自己嫌悪に陥りやすい場合は、人との距離感や自分を大切にする方法をもう一度考え直す必要があります。

原因③:理想と現実のギャップ

理想と現実に乖離が起こると、自己嫌悪は発症しやすくなります。

「どうして自分は、みんなと同じにできないのだろう」「どうしてもっと、夫や子供に優しい言葉をかけてあげられないのだろう」

そんな風に感じてしまう時、あなたは気持ちの裏側に「みんなと同じことができる自分になりたい」「優しい妻や母でいたい」という理想を持っています。ただその理想と現実が、かけ離れているため自分自身に落ち込み、落胆してしまっているのです。

原因④:激しいコンプレックス

容姿・学歴・職業など、大きなコンプレックスは自己嫌悪の原因となります。

激しいコンプレックスは、劣等感や自己否定感を増長させ、あなた自身が自分をいじめる取っ掛かりを作ってしまうのです。また他の人が羨ましいと感じる気持ちも、自分自身に対して否定的な気分の時に生まれるためより、強く自己嫌悪の渦が大きくなってしまいます。

原因⑤:置かれている環境

自己嫌悪の原因で見落とされがちなのは、環境による原因です。

例えば超進学校に入学したある男の子が、毎回赤点を取ってしまい、できない自分に対して激しい自己嫌悪を感じているとします。

彼は地元の中学時代は優等生で、成績も優秀でした。ただ高校に進学するときに、地元で一番の進学校に入ってからは、努力しても自分の成績が思うように上がらず、ついには落ちこぼれになってしまいました。

果たして彼は、本当に激しい自己嫌悪に陥る程ダメな生徒でしょうか?

彼が感じる劣等感の正体は、自分の置かれている環境が基準になっています。本当は優秀で努力家なのに、置かれている環境が過酷すぎて成果が出ずに、最終的に自己嫌悪に陥ってしまっているだけです。

このように、自分の置かれている状態を客観視せずに自己嫌悪に陥っている人は少なくありません。

自己嫌悪を克服!自分を好きになる方法

自己嫌悪が強い。自己嫌悪の海から抜け出せない。そんな状態が続く人はぜひ克服方法を学び、辛い状況から脱出することを試みてください。

自分を否定せず、自分を褒める習慣を作る

自分を褒める習慣を意識的に作りましょう。

自己嫌悪が激しい人は、いつも自分の悪い面ばかりに目が行ってしまっています。だからこそ、いつもは目を向けていない、自分のいい面を探し、そこを力いっぱい褒めてあげます。

今日はいつもより早く起きてゆっくり余裕をもって出勤できたね!

今日の夕ご飯はいつもより1品多い!手間をかけて偉い!

今日は誰からも注意されなかった、反省を活かせて偉いぞ!

小さなことで構いません。その日起こったことの中から1日1つ、自分に優しく声をかけてあげます。自分で自分に優しくするのは、こそばゆい感じもしますが、慣れてくると自然と自分の素敵な面に気づくきっかけになります。

自己嫌悪が強いあなたは、他の人よりちょっとだけ自分の素敵な面を知らないだけです。だから優しい言葉とポジティブな気持ちで、素敵な面を正面から受け取れる気持ちの土台を作ってください。

うまく褒められないという人は、下記のエントリーもどうぞ!自分だけでなく他の人へも褒め上手になることができれば、副次的効果で人間関係まで良好になりますよ!

褒め上手になる為の8つのコツを紹介!

完璧主義を手放す

○○でなければいけないという感情を手放しましょう。

自己嫌悪が激しい人ほど、完璧主義者というデータが存在します。常に自分に対して完璧を望んでしまい、そしてそれが実現できないために自分に失望し、自己嫌悪の負のスパイラルに陥ってしまうのです。

完璧主義とは、物事を遂行する上でとても重要なことに思えますが、実際は融通が利かなかったり、臨機応変に対応できないなどデメリットが多い性格です。

自己嫌悪に激しく苛まれ辛い、自分が嫌いでどうしようもない。

そんな気分に陥ってしまうくらいなら、そもそも完璧を求めない、完全を追求しない、ということを心に決めて仕事・プライベートを過ごすと、気持ちが大きく変化します。

完璧主義の性格を改善するのは、一朝一夕できることではありませんが、それでも自己嫌悪の辛さから解放されるには、試してみる価値のある方法です。

完璧主義の10個の特徴について!改善方法も合わせて解説!

自己肯定感をあげる

自己肯定感をあげる訓練を行いましょう。

自己嫌悪が激しい人は、総じて自己肯定感つまり「自分は価値ある存在だ」と思えていません。常に自分の失敗や、失態に対して意識のスコープが働いているため、自分の成功や成果について正しく認識できていないのです。

自己肯定感が低さは、あなたに不利益か呼びこみません。

自分を大事にできないので、いつもビクビクしてしまったり生きづらい。自分を肯定してあげられないので、何をするにも一歩が踏み出せない。そしてそんな自分にまた嫌気がさすという、悪循環を繰り返します。

自己嫌悪が激しいなら、まずは自己肯定感をあげる訓練をはじめましょう。自己肯定感があがれば、自分に対して新しい感覚が芽生えることを保証します!

自己肯定感を上げるための15の方法を紹介!

後悔を反省に切り替える

後悔先に立たず。誰もがが知っている言葉ですが、多くの人は過ちや失敗を悔やむことをやめることができません。

「あの時、ああしていたら」

「あの時の決断は、こうだったら」

そんな絶対に実現できない事に対して、どうしても思いをはせてしまうのです。でもそんなあなたに、ちょっと厳しいですが現実を見てもらいましょう。

こんなに文明が進んでいますがタイムマシンは今だ発明されていません。だからあなたがいくら後悔しても、人生の分岐点に再び立つことは絶対にできません。

それなら意味の無い後悔をやめて、次につながる反省をしてみるのはどうでしょうか?後悔と反省は似ているようで全く違うアクションです。

後悔は起こってしまったことに、ただ感情的に悔やむだけ。

反省は起こってしまったことを受け止め、次はどうするかを考えることです。

自己嫌悪の渦に飲み込まれているなら、後悔をすっぱりやめて次同じ状況になったらどうするか?この経験をどう生かすか?という反省をしましょう。

後悔と反省の違いが分かったあなたは、人生を突き進むうで小さくとも頼りになる武器を手に入れています。

背伸びをし自己嫌悪に陥るのをやめる

向上心の強い人ほど、自己嫌悪の罠にはまりやすい傾向があります。

向上心が強いためいつも等身大の自分より、背伸びした成果を求めてしまい、結果自己嫌悪に陥ってしまうのです。自己嫌悪とはそもそも「なりたい自分」と「現実の自分」にギャップが生じた時に起こる現象です。

理想の形があるからこそ、そこにたどり着けない自分を許せず嫌悪してしまうのです。だから自己嫌悪スパイラルから抜け出したいと本気で思った時こそ「等身大の自分」を認める努力をしましょう。

背伸びしない本当の自分の姿がわかれば、自分に対して過大な期待をすることもありません。そして過大な期待がなければ、大きな落胆をせずに済みます。

心が疲れた時ほど、鏡の中の本当の自分を見つめる努力をしてください。

誰かと比較して落ち込むのをやめる

他人と自分を比較して落ち込むのをやめましょう。

誰かにできることは、あなたのできない事で。誰かのできない事が、あなたのできることです。十人十色、千差万別だからこそ、人類はここまで進化してきたのです。

えっ?自分にできて、あの人にできないことなんて見つかりそうにない!!

じゃあ、最初からあなたの基準をその人に合わせること自体をやめてしまいましょう。心に波風を立てて苦しくなるくらいなら、あなたの気持ちをざわめかせる人を「自分物差しから」外したほうが、気持ちが安定します。

子供のころから私たちは成績、かけっこの順番とずっと誰かに比較されて生きてきました。けれど今その比較が辛くなっているなら、誰かと自分を比べて卑下する生活から解放されて、自分の素敵なところを一緒に探す旅にでましょう。

自己嫌悪が激しい人への対処法

自分の大切な人が、自己嫌悪が激しい時どんな言葉をかけてあげればいいでしょうか?ここでは、自己嫌悪が激しい人が周りにいる場合の対処法を綴っていきます。

肯定的な言葉をかけ続ける

自己嫌悪が激しい人は常に自分を責めています。

ちょっとした失敗や、過去のミスなど普通の人だったらすぐに忘れてしまうような事柄も、繰り返し、繰り返し思い出し自分を苛んでいます。

そんな時はあなたが、肯定的な言葉をかけ続けましょう。

  • 「こんな大事な場面でミスをしてしまった、もう自分はダメだ」
  • →「準備をあんなに頑張ってやっていたじゃない!ミスもあの程度なら全然問題ないわ!」

とか

  • 「毎日会社に行く、そんな普通のことができない自分は最低だ」
  • →「頑張って薬も飲んで、通院もしているわ。普通なんて気にしないであなたのペースでいいのよ」

後ろ向きな人に肯定的な言葉をかけ続けるのは、労力のいることです。ですが大切な人を思うならば、ぜひ声をかけ続けることをやめないでください。あなたの言葉が、彼らをし救うきっかけになります。

環境を変えさせる

激しい自己嫌悪に陥っていて、這い出すのが難しそうな場合は環境を変えるのも方法です。

転職する・転校するなど自己嫌悪に陥ってしまう原因から遠ざかれば、自分をもう一度見つめなおしたり、気持ちに変化が生まれます。

自己嫌悪で心が疲弊している人は、気持ちが固まってしいて、そこから抜け出すという発想の転換が困難です。だからそんな時こそ、あなたが手を差し伸べ、大切な人が辛い環境から抜け出すきっかけをつくってあげてください。

正しい自分を認識させる

自己嫌悪に陥っている人ほど、自分を正しく認識できていません。

優しい夫、理解ある母、優秀な息子。そんな自分が理想とする像を捨てられないため、あなたの大切な人は自己嫌悪に陥ってしまっています。

だからちょっと煙たがられても構わないので、相手に正しい自分の姿を認識してもらうように努めてみましょう。やり方は簡単です。

とにかく話を聞き、愚痴を聞き、その中で大切な人が抱える矛盾を探っていきます。その矛盾がわかったら、頭ごなしに否定するのではなく

「君にはこんな素敵なところがあるね(肯定的)、こうしなきゃいけないって思っているようだけど、それは本当にそうなのかな?(小さな疑問というきっかけ)」

と疑問を投げかけてみましょう。人は自分の固定観念を中々捨てることはできません。また固まってしまった思考を、すぐに変えることも難解です。だから話を聞き、心をほぐしたところで、大切な人が抱える矛盾に関して『小さな疑問の芽』を投げかけてあげます。

疑問が正しい自分を認識するまでには、少し時間がかかるかもしれません。ただ声をかけ続けることをやめなければ、その疑問は大切な人の心に、新しい価値観の芽を出すことができます。

自分にとって重要でない人なら遠ざかる

もし自己嫌悪が激しい人が、自分にとってあまり重要でない人ならいっそその人から遠ざかることを検討しましょう。

自己嫌悪が激しい人が、その状態から抜け出すのは並大抵の努力では不可能です。そこまでのサポートができないと感じるなら、その人と一定の距離を保っておかないと、あなた自身も『ネガティブワールド』に引き込まれてしまう可能性があります。

もし会社や学校で付き合いがやむを得ない場合は、相手を刺激せず激しい肯定も否定もせずにただ話を聞き流しましょう。

肯定は相手の気持ちを逆なでし、否定はさらに自己嫌悪の気持ちを増長させてしまいます。心の負担に感じるほど自己嫌悪が激しい人は、触らぬ神に祟りなしといえます。

まとめ

自己嫌悪とは、自分が嫌いになってしまい自分を不幸に導く、怖い怖ーい疫病神です。

自己嫌悪に浸っている間は、未来に突き進む意欲や気力が奪われ、そしてぬるま湯に浸かっているように、中々そこから出られずそして、次第に動き出すこともできなくなります。

自分が嫌いでいいことはありません。そして自分を嫌いな人が、誰かを幸せにすることは中々できません。だって一番身近である自分を、あなたは幸せにできていないのですから。

だから、今すぐ自己嫌悪のスパイラルから抜け出して気持ちを切り替えてください。最初はうまくいかなくていいんです。自分を褒めたところでよそよそしく感じたり、反省をしたつもりでまた後悔の波が押し寄せたり・・・

でも、それでも前を向くことが、あなたが変わるきっかけとなります。

自己嫌悪とは、あなたの心が生み出してしまった、あなただけの怪物です

ぜひこの記事が、その怪物を倒すきっかけになれることを願って。

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