人が怖いと感じる9つの原因と13対処法!

学校での人目が気になる。周りからどう思われているのかが気になり、人が怖いと感じてしまう。

こんな悩みを抱えている人は、現代の日本で少なくありません。人が怖いと感じるのにはそれぞれ原因があり、その原因と程度で対処法も変わってきます。今回の記事では自分が『人が怖い』と感じてしまう原因を突き止め、どう対処していくか考えていきます。

以下は人が怖いと感じてしまう原因を4つの要因に分けました。自分がどの要因に当てはまるかまずは考えてみましょう。

人が怖いと感じる原因【環境的要因】

幼少期の家庭環境

幼少期、十分な愛情を得られなかったり、安心した居場所を持てないと『見捨てられるのではないか?』『自分は愛されていないのではないか』という見捨てられ不安が心の中を占めてしまい、結果的に正しい人間関係を築くことが難しくなります。

人が怖いと感じる気持ちが、幼少期から続いている場合は一度自分の親子関係や家庭環境に目を向ける必要があります。

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現在の居場所が自分に合っていないから

人がたくさんいる場所に行くと苦しくなるといった場合は、学校や塾や会社など所属している場所が合わないという原因が考えられます。

合わない場所で自分を発揮できずにいると、どんどん自信が持てなくなります。そして自信を大幅に失うと、アイデンティティをうまく持ち続けることができず、自己否定的になり『自分が恥ずかしい』『人が怖い』といった感情を持ってしまいます。

人は成功体験を積み重ねたり、それをルーティン行動化したりすることで、快活に生きていけるのです。周囲の押しつけなどのせいで、才能、適性をうまく見いだせないと、人と会っても楽しくありません。

外の世界との接触頻度が少ない

ずっと一人でいることに慣れ、誰にも会わず、誰とも話さず、ただただ自分の世界に入り込む引きこもりの生活を続けていると、外に出るのが怖くなり、結果人が怖くなってしまいます。
養ってくれる家族がいて引きこもることが出来ている間は、それでもいいかもしれません。でもいつかは自分の足で立ち上がらなければいけない日がやってきます。
人が怖いという感情は、人と接することに不慣れな状況を続けることで悪化します。

会話もコミュニケーションも場数が勝負です。外界との接触量の少なさが原因の場合は初めはコンビニやスーパーのレジといった、日常生活の範囲から次は仕事先といった、生きていくのに不可欠な場と、少しずつ外との接触機会を増やして行くことが必要になります。

人が怖いと感じる原因【身体的要因】

内臓など体が弱っている

体の調子が悪い時、積極性は失われてしまいます。特にストレスに一番弱い副腎は、東洋医学では「万病の元」とされています。

なのでこの副腎が疲労すると、ストレスが溜まりやすくなり、その結果恐怖に対しての耐性が弱くなってしまいます。副腎以外にも、ストレスを抱えると、胃腸の調子が悪くなり、結果食が細くなり、より栄養を取り入れにくくなるなど、体の調子が心理的要因にも影響を与えることがわかります。

最近ちゃんと食事ができていない、体の調子が悪いそんな時はまず「人が怖い」と感じてしまうのは、身体的要因が影響しているのではないか?と疑ってみましょう。

人が怖いと感じる原因【心理的要因】

自信がないから

自分自身に誇りや自尊心を持てないと、人が怖いと感じてしまうことがあります。

自分に自信がないため、常に自分がどう見られているかが気になり、次第に他人の視線が怖くなってしまうのです。
もし自分に自信があれば、他人に何を言われても心は揺らぎません。誰にどう見られても気にならず、肩で風を切って歩くことができます。

つまり自信とはその人が持つ、根幹的な部分を支える大切な柱といえるのです。

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本能的に自分を守るためのシグナル

動物には、敵から身を守ろうとする本能があります。

怖い、という感情は敵から逃れるために必要な感情です。もし仮に「怖い」と感情がなかったら、山道でクマに遭遇しても平気な顔をして、後ろから襲われてしまうかもしれません。草むらで毒蛇を見つけても、面白半分で素手で持ち上げてしまうかもしれません。

つまり恐怖という感情は、私たちに備わった重要な防衛本能なのです。

そして『人が怖い』と感じてしまうのは、あなたの防衛本能が『この人は私を傷つけるかもしれない』『この人は私にとって安全な人かわからない』というシグナルを出しているのです。

過去のトラウマ

過去のトラウマ的体験も人が怖くなってしまう原因の一つです。

いじめなど精神的・肉体的に追い詰められたため、人を信用できなくなってしまったり、人間自体を怖くなってしまうこともあります。

また過去に人間関係で大きな失敗をした場合は、同じ過ちを繰り返してしまうのではないか?と心にブレーキがかかってしまい、そのため『人が怖い』と感じるようになってしまいます。

過去の出来事は自分自身の行動や将来を縛ってしまうことは珍しい事ではありません。人が怖い、視線が怖いと感じる原因が、もし過去の出来事にあると感じるなら、ぜひ一度自分の過去と折り合いをつける機会を探ってみましょう。

考えすぎなど思考の癖

考えすぎてしまう人も、人が怖くなってしまいます。

例えば初対面の人と会った時、なんとなくそっけなく挨拶を返されたという出来事が起きたとします。普通の人は、気にせず流してしまう出来事ですが、何事も考えすぎてしまう人は、自分が何か失礼なことをしたんじゃないか?と、自分の頭の中で勝手にマイナスイメージを増幅させてしまいます。

つまり、何も起こる前から、よからぬことを想像してしまい、頭の中でぐるぐると考えすぎた結果『人が怖い』と思うように結びついてしまうのです。

このタイプの人は石橋を叩いて叩いて、心配のあまり叩きすぎて壊してしまうタイプなので人が怖い以外にも慎重すぎて、日常生活に支障が出ている場合があります。

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相手のことがわからないから

人は未知のもの対して恐怖を感じます。

例えば中世ヨーロッパで起こった魔女狩りは、歴史背景もありますが『魔法』といった常識では測れない『未知の力』を恐れた人たちが、暴走した結果といえます。

だから初対面で相手のことをまだよく知らない、会話してもいまいち相手を掴めないといった時に、『わからないから怖い』という感情が生まれてしまいます。

人が怖いと感じる時の対処法

それでは、人が怖いと感じてしまう時に対処法を考えていきましょう。

人が怖いという感情が一定を超えてしまうと、日常生活に支障をきたしてしまいます。ここでは人が怖いと感じてしまう時の対処法をまとめました。

人が怖い事は悪い事じゃないと認識する

人が怖いと感じてしまうこと、全てを否定するのをやめましょう。

原因でも記したように、あなたが怖いと感じてしまうのは、あなた自身を守るために反応です。

人が怖いことが悪いのではなく、過剰に人が怖いと感じしてしまうことに問題があるのだという前提を理解してください。

人が怖い、でもなんとか直さなくちゃ!人が怖い、こんな風に感じている自分はなんてダメな奴なんだ、他の人が当たり前にできていることがなぜできないんだ?

こんな風に自分を責め始めてしまうと、どんどんネガティブな思考に囚われてしまい結果、より一層事態は深刻化してしまいます。『人が怖いと感じる。だけどこれは自分自身が、自分を守ろうとしている、他の人にもある当たり前の感情なんだ』と受け入れることで、同じ気持ちを感じていても受け取り方は全く異なります。

まずは、否定をやめてみましょう。

ありのままの自分を受入れる

次に人が怖いと感じてしまう所も含めて、自分を受け止める努力をしてみましょう。

自分で自分のことを認めてあげないと、心はどんどん萎びて、しまいには枯れてしまいます。あなたを肯定できるのは、他の誰でもなく、あなただけです。

人づきあいがちょっと苦手なのも、人が怖いと感じてしまうのも、あなたの個性です。

人が怖くたって、今の世の中生活できます。パソコン一つあれば仕事はできるし、人間関係が薄い職場も探せばたくさん存在します。まずは治すのではなく、受け入れるというファーストステップを踏んでください。

自分の心の声をよく聞いてみる

なぜだかわからないけど、人が怖いと感じてしまう。そんな時は、一度落ち着いて自分の心を眺めてみましょう。

誰かから怒鳴られることが怖いのかもしれません。または、だれかに裏切られてしまうことを恐れているのかもしれません。あるいは、みんね笑顔で接してくれているけど、本音は違うのではないか……そんな思いが怖れの元になっているのかもしれません。

何を怖いと感じているかは、人それぞれです。

もし冷静に、自分の恐れの元を知ることができたら、今度はなぜそれを恐れるようになってしまったのかを考えてみると良いでしょう。

何もないのに、ただ恐れが湧き上がっているように思えるかもしれませんが、大抵の場合、『恐れの感情には何かきっかけ』が存在します。そしてそれに気づかずにいるときが、一番怖いものなのです。

何がきっかけだったか、それにただ「気づく」というだけで、その怖れの感情から一歩引くことができるのです。

休息をとってみる

何だかふと、人が怖いと感じる時。そんな時は一人きりで部屋の中に閉じこもり、食べたいものを好きなだけ食べながら、好きな音楽を聴いたり映画を観てみましょう。

人の視線が気になったり怖いと感じる時は、心が緊張状態にあり、疲れてしまったとお知らせをしてくれているのです。好きなものに囲まれている時、人は幸福を感じます。さらに、一人なる時間というのは心を休める為にとても大切です。

明るい時間にカーテンを閉め切り、暗い部屋で過ごしてみるのも良いですね。心が疲れている時には、太陽の光すら遮断したいと思うことがあります。閉鎖空間で自分だけの世界をつくり、その世界に浸るということがリラックスにも繋がります。
日々の生活に追われていると、知らず知らずのうちに自分だけの時間を持つことを忘れがちです。一度すべて忘れて、頭も心もぼーっとする時間をつくってみてください。

呼吸を整える

呼吸に意識を向けることも、恐怖に打ち勝つには有効です。

例えば人前に出る時や、たくさんの人のいる場所に行くとき、まずは静かに深く深呼吸をすることを心がけてみましょう。

人前に立つ時、誰しも知らず知らずの内に緊張し、呼吸が浅くなっているものです。緊張自体は無意識のことなのでコントロールは難しいですが、呼吸は意識することで、コントロールが可能です。

息を吸い込む浅い呼吸をいったん減らし、長く細くゆっくりと息を吐くことを意識した呼吸にきりかえます。息を吐ききれば、体が無意識に酸素を必要として息を吸いこむため、無理をせず必要なだけ吸い込みます。

これを繰り返すうちに、人から意識が逸れ呼吸に集中するため、人が怖い、という感情が薄れていきます。

認知の歪みを意識する

認知の歪みとは『事実』と『自分が感じたこと』の間にある、間違った捉え方のことです。

例えば、会社で上司のAさんに挨拶をしたとします。こちらは元気におはようございます!といったのに、Aさんはなんだかそっけなく挨拶を返してきました。

さてあなたなら、Aさんの行動をどう考えますか?

ここで、『自分がAさんを何か怒らせるようなことをしたかもしれない』『Aさんは自分のことが嫌いなんだ』と感じた場合、認知の歪みが生じています。

事実は『Aさんがそっけない挨拶をした』というだけで、その原因があなた自身にあるという事実はありません。

つまりAさんは今日は体調が悪いのかもしれませんし、昨日奥さんと大ゲンカしたのかもしれません。つまり「Aさんがそっけない返事をした」「でも原因は不明」というのが正しい事実となるわけです。

認知の歪みの罠は、私たちをすぐにネガティブな気持ちや不安な気持ちにさせるのでぜひ、日ごろから『これは思考の罠なのでは?』と振り返る癖をつけておきましょう。

成功体験を積み重ねる

人が怖いと感じるのは、被害妄想や思い込みといった場合もあります。

以前にああ言われたこう言われたという体験が、トラウマになっていたり、同じような雰囲気やタイプの人に無意識のうちにブレーキがかかり恐れを感じてしまいます。

そんな時は、何度も何度も自分自身に『あの時のことは、一時的なことだ』『この人は、あの人と同じではない』と言い聞かせなくてはいけません。

例えば会社のお局にいびられていたら、同じように中年で気が強いタイプの人を怖いと感じてしまうかもしれません。しかし実際に話してみると、怖いと感じたのは印象だけで、実はとても気さくな人だったといった事実を心と体におぼえさせていく必要があります。

何度も何度もトライし、大丈夫だという体験を少しでも積み重ねていくことが、トラウマを消していくことに繋がります。
自分を責めたり卑屈になったりするのではなくて、回りの人に対する認識を変えていきましょう。いい人だなぁと思う体験が自分の歪んだ認知を変えてくれます。

情報を制限する

人からの非難や批判を受けることに敏感になり、人が怖いと感じるようになった時には、まずは無理にでも情報を遮断する時間を作りましょう。

テレビのニュース番組や新聞、もちろんネットやスマホからも一端距離を取ります。1週間続けることが理想ですが、それが無理な場合は、たった1日でもいいのでスマホの電源を落とし、テレビや新聞からも離れ、溢れる情報の波から遠ざかることを心がけます。

友人のタイムランを見て、嫉妬心が湧いたり、呟きを見て批判されている気がしたり、現在は直接人に合わなくても、人と人とが接点を持つことができます。

そのため人との付き合いにストレスを感じる人が、過剰な接点を持ってしまうと、ストレスが溜まりそれが爆発して『人が怖い』『人が嫌い』という思いに至ってしまいます。

なので、情報を一時的にでも遮断できれば、心を落ち着かせる時間や自分を振り返る時間を持て、そこで『自分は過剰に情報にさらされている』『情報に振り回されている』ということに気づくことができます。

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人の気持ちはその人にしかわからない

人の気持ちは、絶対にわからないということを覚えておきましょう。

無意識のうちにあの人にどう思われているんだろう、とよく考えてしまう人は、あの人の気持ちはあの人以外にはわからないという前提を知っておいてください。

わからない答えを考え続けてしまうから、結局正しい回答を導き出せず、『その人の考えていることがわからない』『人が怖い』という結論に至ってしまうのです。

有名な心理学者アルフレッド・アドラーは、こんな名言を残しています。

健全な人は、相手を変えようとせず自分がかわる。不健全な人は、相手を操作し、変えようとする。

相手の感情がわからないという前提を踏まえて、自分にできることをしていくことが恐れと戦う唯一の方法といえます。

食生活に気を付ける

食生活にもヒントは隠されています。

『人が怖い』と思うときは、精神的にパワーがない状態です。そんな時気持ちを上げるためには、栄養価の高い食材を豊富に食べることが有効です。

気持ちを落ち着ける効果が期待できるビタミンB群やビタミンC、良質な睡眠をとる助けになるトリプトファンなどは、特に大切な栄養素だと言えるでしょう。その他に、糖質(主食類や甘いお菓子)や不飽和脂肪酸(油を使った料理)を摂り過ぎることにも注意が必要です。

もちろん、人が怖いと思ったときの対処法としては、睡眠療法や運動療法なども大切になります。そのためにも、まずは心と身体の源になる食事療法から始めてみてはどうでしょうか?

変装してみる

自分のことを、周りがどう思っているか気になり電車に乗れない、仕事に行けないなど日常生活にも困っているなら変装も一つの手です。

伊達メガネ・マスク・帽子・サングラスなど自分を周りから隠すアイテムを身に付けます。また周囲の雑音が耳に入らないように、ヘッドホンで音楽を聞いて、自分と外界を遮断しておきましょう。

怖いと感じるものから、マスク一枚・サングラス一つでも物理的に距離をとることで、怖いという感情を薄めることができます。電車など不特定多数が利用するものが苦手だ、という人はぜひまずこの方法を試してみてください。

どうしても必要な相手なら、訓練し慣れる

どうしても仕事上付き合いが必要な人を、怖いと感じてしまう場合は訓練して慣れる方法を取りましょう。
恫喝されたり、何か嫌なことがあった時その人に対して嫌な感情を持つのは当然ですが、あえて何事も無かったように振舞い、接します。

最初は当然、普段通りにできませんが、それでもできるだけ冷静に対処し、必要な接触が終ったら直ちにその場から立ち去ります。
ここでポイントなのは、あまり長居せず、必要なポイントだけを抑えて、サッとその場を失礼することです。

苦手な相手との対話は心労が激しいため、ぜひうまくいった時は自分を大いに労いつつ、慣れの特性を利用してください。

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未知への挑戦

批判を恐れず挑戦することも、自分を超える人への恐れがなくなる方法です。

こんなこと言ったらこう思われるのではないか?こんなファッションなのにバカにされていないか、そんな感情に支配されてやりたいことをセーブしているとしたら、ぜひ一歩前へ踏み出してみましょう。

こう思っちゃいけないと思っていることを肯定すると、呼吸をしやすくなるかもしれません。着てみたいけど、自分には恐れ多いと思っていた服はあなたに勇気をくれるかもしれません。

人間の恐怖の根源は未知です。そして自分の恐怖に立ち向かえるのは自分だけです。ぜひ自分を限界を突破しましょう!

まとめ

生きていく上で『人が怖い』『視線が怖い』と感じてしまう瞬間は、誰にでも起こりえることです。

人が怖いのが悪いわけではありません。視線が怖い自分が、ダメなわけではありません。人が怖くても生きて行くのに不都合がなければそのままでもいいですし、仕事に支障があるならその部分の改善を目指せばいいんです。

ここでは人が怖いという感情の原因と、対処法をまとめていきましたが、どの対処法があうかは人それぞれです。ぜひこの中だけでなく生きていくのに不都合がない程度を目指し、人が怖いという呪縛から解放されてください。

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