燃え尽き症候群の症状とその改善方法10選!

今回は、燃え尽き症候群の症状の説明と、その改善方法について説明していきます。

何かについて頑張り過ぎて、燃え尽きた状態になってしまうのは、頑張り屋の方であれば、誰しも一度は経験がある事です。しかし、燃え尽き症候群が長引いてしまうと、生活にも影響が出てしまい、何に対してもやる気が失われてしまいます。

そんな燃え尽き症候群の症状に困っている方が、本エントリーを読んで何かヒントを掴んで頂ければ、嬉しいです。では、いってみましょう!

燃え尽き症候群とは

一定の生き方や関心に対して献身的に努力した人が、期待した結果が得られなかった時に感じる徒労感または欲求不満。

(引用:燃え尽き症候群|Wikipedia

燃え尽き症候群とは、上述した引用の通り、努力した結果が実らなかった時に抱く欲求不満を指します。また日本においては、ある一つの物事に打ち込み、それを達成した後、目標が無くなった時に感じる虚無感を、燃え尽き症候群と呼称することもあります。

実際には後者の使い方で用いられることが多く、成し遂げた事が大きいほど、それに比例し、終了後に感じる燃え尽き感は強くなる場合が多いです。

何か目標があったり、やらなければいけないことに追われ、緊張の糸がプツリと切れた瞬間や、その物自体が終わった時に、極度の疲労感や何も手につかない感覚に襲われます。それだけ、蓄積してしまったストレスや疲労が一気に出ている状態を指します。

燃え尽き症候群の具体的な改善方法

自身が燃え尽きた状態である事を認め、受け入れる

自身が燃え尽きるまで努力したという事実を認め、その感情を味わい尽くす事が大事です。

何かを必死で成し遂げたいと考え、努力し、全力を尽くさなければ、燃え尽きるという結果にはなりません。当然、そのような時は精神も限界まで追い詰められている状態になっていたので、それが終了する頃には、いわば精神の張りつめた糸が切れてしまった状態なのです。

燃え尽きるまで頑張る事ができる人というのは、そこまで頑張れるほどの真面目さを持ち合わせているということです。そのため、何事にも力を入れられなくなってしまった自分を責め、また頑張らねばならないと、自分を追い詰めてしまいがちです。

しかし、疲れて、精神の糸は切れたままの心では、当然頑張る事などできません。まずは、結果はどうであっても、頑張った自分を認め、その時の感情を味わい尽くし、自分を褒めてあげたり、反省すべきところはすることです。

そうしているうちに精神の糸はまた復活してきます。そして、そこまで頑張れるまじめな人ならばまた何かをやりたくなってくるのです。

しっかり睡眠をとり休むことが大切

先ずはそれまで頑張ってきた自分を認めてあげて、考え過ぎたり、動き過ぎたりした自分を休めてあげることが大切です。

人間の脳は同じ事を繰り返すとそれに慣れてしまい、新たな事を考えたりする事が苦になってしまいます。燃え尽き症候群状態であると、ただでさえ無気力な状態なのに、また新しく脳を働かせなければならず、二重苦であるために動けるようになるはずがありません。

リフレッシュをするために、その環境から離れてみることで気持ちを切り替え新たに違う視点で物事を考えられるようになるはずです。

可能であれば、じっくり睡眠をとり、酷使し過ぎた脳や身体を、休めるだけ休めてあげましょう。どうしても寝付けない時は、好きなアロマを焚いたり、簡単なストレッチをしてから床につくようにしましょう。

また、仕事や必要時以外はPCやスマホの画面を見ない事を心掛け、夜間は間接照明だけで過ごし、脳の興奮や疲れを取ってあげると、次第に気力も湧いてくることが多いです。

動けないときはムリに動かない。次の日でも良いことは後回しにすると言った気持ちを持つと、きっと少しずつ楽になっていくはずです。

上述した方法でも気持ちが前向きにならない場合は、重度の燃え尽き症候群(バーンアウト)の可能性も強いので、その際は迷わずにかかりつけのお医者さんに相談してください。

時間が解決するのを待つ

時間

気長に、やる気がでるまで無理しないで待つことも、燃え尽き症候群を改善するための得策です。

私の友人は数年かけて開発した設備を地方の工場に導入し、1年ほど滞在してなんとか無事に稼働して引き継ぎをした時に、まさしく燃え尽き症候群に襲われていました。

それまで、彼は休日返上で残業の毎日でしたが、気持ちは充実して疲れをあまり感じていませんでした。しかし、それがひと段落したのでやる気がなくなり、いつも手持無沙汰にしていました。

彼はその後、休暇をもらい、旅行にでかけ、一度心をリセットしました。会社でもぼーっとしていましたが、彼の頑張りを知っている同僚は、責めることもありませんでした。しばらくすると、だんだんと彼のやる気が戻り、別の目標を見つけていました。

彼の事例から分かるように、何もしない時間は無駄ではありません。張り詰めた心をしっかりと休ませる事により、自然と燃え尽き症候群は改善することは多いです。

ある程度の時間を要することを知る

上述した「時間が解決するのを待つ」という改善方法について、そんな悠長に待つ時間はないと考えている方は、そもそも燃え尽き症候群を改善するためには、ある程度の時間を要するということを、頭と気持ちの両面で、よく理解することが大事です。

先ずは、一旦気持ちのリセットが必要であること、そして、そこからはい上がるためには、「時間を要する」ことを自覚しましょう。それが腹落ちしたのであれば、たとえ立ち直りが遅々として進まなくとも、また想定外の紆余曲折を経て、回り道になろうとも、受け入れられるものです。

中途半端に、燃え尽きたことを自覚せず、簡単な方法で無理に立ち直ろうとしても、上手くいかず、ますます泥沼にはまり、悪循環に陥りがちです。

もし、運よく、予想外に早く立ち直ることができたとしたら、それはそれで望外の喜びであり、ラッキーです。おそらく、それは単なる落ち込みで、燃え尽き症候群ではなかったのかもしれませんが・・。

もう終わったことは忘れること

「終わったことは忘れる」ときっぱりと考える事も、燃え尽き症候群解消には有効です。

燃え尽き症候群の原因は上述した様に、「ひとつの作業に取り組んでる間、自分のエネルギーや時間諸々をそのことへのみ集中して全力投資し、成功失敗の違いあれど、そのことが終わってしまうことで、喪失感が生まれてしまう」ためです。

喪失感」はいろいろな物事に当てはまります。大事にしていたモノが無くなった、好きなドラマが終わってしまった、大切な恋人と別れてしまった、親族が亡くなったなど様々です。特に後述のものになればなるほど、克服は感情的にも難しい話になり、そう簡単に「忘れろ」といっても「とんでもない!」と反発があるかもしれません。

しかし、燃え尽き症候群の原因となるものは、言ってしまえば、多くのものは、人生において「親との死別」や「恋人・友達とのお別れ」とは性質がことなり、感情的にも割り切ることができるものが多いです。

そうであれば、終わった後も、そのことへの「未練」に縛られず、思いっきり忘れることが一番かと思います。

新しく熱中できるものと出会う

「新しく熱中できるものと出会うこと」は燃え尽き症候群の解消には非常に有効な方法となります。新しく熱中できるものに出会えれば、喪失感もたちまち「(新しい物事への)モチベーション」へ切り替わっていきます。

なるべく「喪失感」に浸らず、「新しい物事に出会うチャンス」を広げるために必要なのは、普段はしないことについて思い切って挑戦してみることです!

もし、普段運動をされない方であれば、この際にジムに通ってみたり、ウォーキングを始めるなど。習慣化していること以外の何かをすることで、心が刺激されて、生きる活力が湧いてきます。

燃え尽き症候群の状態で、新しい事に手を出す事は、中々難しいかも知れませんが、「頭でぐるぐる考えるよりも、まず動いてみること」、これを意識してみると良いかもしれません。

作業を中途半端に終わらせる

中途半端に作業を終わらせることも、燃え尽き症候群の対処法となります。中途半端とは言っても、途中で投げ出すわけではなく、一日の作業の終わりを中途半端にします。

例えば、文章を書くような仕事をしていたとしましょう。「彼はその後も旅を続けた」という文章で終わる場合、「彼はその後も旅を」辺りで終わらせて残りを明日に回します。そして、次の日「続けた」から作業に入ることで、終わってしまうことを解消できます。

また、やる気が継続させられるので、その後の作業もはかどり、一石二鳥です。このような習慣を付けていると、完全に燃え尽きるようなことはなく、また、その後の生活にもこの手段は応用できるので、大いに充実した人生を送ることが出来るはずです。

あえて区切りを悪くすることで、もやもやを残すことがポイントです!

達成した目標を今一度思い起こしてみる

燃え尽きるほど頑張り、達成してしまった目標の意味を知り、今後それらの経験をどう活かせるのか導き出し、先に進むことも重要です。

全く別の目標などをもつ事も一つの手かもしれませんが、せっかく燃え尽きる程の努力を、経験をしてきたわけですから、それらの経験を無駄にするのはもったいないです。自分がしてきた経緯を今一度思い起こしてみてください。

  • どうしてその目標を立てたのか、その意味は何は?
  • その目標を達成するためにどんな努力をしてきたか?
  • 努力してきたことで自分に身についた事は何か?
  • 目標を達成した時、どんな気持ちになったか?

燃え尽き症候群の方には、計り知れない経験値があります。努力、忍耐、皆が皆できる事ではありませんし、それらの経験を必要としている人が必ずいます。結果ばかりを思い出にするのではなく、それまでの経験も大変な財産であることを忘れないでください。そして、周りの人はそれらの経験を必要としていることを忘れないでください。

燃え尽き症候群を予防するために

本項では、燃え尽き症候群になる前に手を打つ予防方法について、具体的に説明していきます。もし自身が燃え尽き症候群になりかけていると感じている方は、早めに以下の方法を試してみましょう!

終わった後のことを考慮し、他にも楽しみを見つけておく

燃え尽き症候群を予防するための方法として、目標に向かって邁進している途中から、最後のことを考慮しておく癖をつけてみましょう。

純粋にただ目標達成のみを目指して努力し、耐え続けてきた結果、願望が叶った果てに燃え尽きて、鬱状態などになってしまっては本末転倒です。

それを予防するためには、目標に向かい邁進している途上で、いつかはこの目標も果たされ、終わる時が来る、そうしたら自分はどうしたら良いのだろうか、と常に考えておくことが大切です。

予めその状態をシミュレーションしておき、終わった後の計画について、具体的によく考えてみましょう。一つの事だけに専念するのではなく、その他の目標、生き甲斐、楽しみとなるようなものを見つけておき、同時進行状態にすることが肝要です。

ライフスタイルを見直してみる

ライフスタイルを見直す事も、燃え尽き症候群の予防に繋がります。燃え尽き症候群の方は、何か一つのことに熱中するあまり日常生活をおろそかにしていることが多く、まずは体から壊れ始める場合が多いです。そして、体が壊れると次は心へいき、行き着く先は鬱病などの発症となります。

燃え尽き症候群は体にも心にも大きな影響が出るものですが、とにかく体の面からだけでもかかっている負担を減らすことで、心の方の負担も減少させていきましょう。

睡眠はしっかり取れているか、その質は良いか、美味しいと思って食事をとっているか、一日に一回でも大声で笑っているか、などを自分で考えてみてください。規則正しい生活をしていると、体が整います。体が整えば脳への刺激も正常なものになり、精神面も穏やかになってきます。集中力を保つことはエネルギーを使うことですから、そのエネルギーをしっかりと補充しておかなければいつか尽きてしまうでしょう。

まずは時間を決めてしっかりと睡眠をとること、それが第一歩です。

燃え尽き症候群が少し改善してきたら

上述した方法で、燃え尽き症候群が少し改善したら、是非、毎日の目標を立ててみましょう。そして、その目標は、「新しいものであること」、「実現可能であること」、「具体的であること」の3つが肝心です。

「頑張ろう。」と意気込んで始めてみても、毎日遠い、高い目標に向けて進んでいくのは、普通の人間では不可能ではないでしょうか。そのため、遠い未来を夢見るよりも、近い明日、明後日を着実に生きていくことで、燃え尽きないで続けられます。

上述した「新しい」目標とは、毎日少しずつ変化を加えて、「今日は〇〇ができそう。」「明日は△△をやってみたい。」と、日々様々なアプローチで最終目標に近づく自分に出会えます。

「実現可能な」目標というのは、本当に必ず達成可能な目標ということです。小さなことでも日々達成することで自信を深めます。

最後の「具体的な」目標では、数値をもって臨むとわかりやすいでしょう。「精一杯頑張る。」よりも「5個完成する。」の方が意識しやすいです。

以上の3点を心に留めて、日々進んでいくことが、燃え尽き症候群から完全に回復する一番の近道です。

まとめ

ここまで読んで頂き、ありがとうございました!

燃え尽き症候群の改善方法や予防方法について、様々な方法を集めてみました。この中に一つでも、あなたの症状を緩和する方法があれば、これ以上嬉しい事はありません。

あなたの生活が愛と潤いに満ちる事を祈って。

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