相手の気持ちがわからない原因と対処法!人の気持ちはこう読み取れ!

あなたは、誰かとの関係で「相手の気持ちがよく分からない」と悩むことがありますか?

大事な人への言葉や行動に迷う時や、相手になにかしてあげたいときなど、人の心が読めたらいいのに!と思うことは、とても大切なことです。

この記事では、なぜあなたは相手の気持ちがわからないのか?そして相手の気持ちを理解する方法を紹介していきます。

相手の気持ちがわからない原因とは?

ここからはさっそく、相手の気持ちが分からない、その原因について考察していきます。

原因①:想像力が足りないから

相手の気持ちがよく分かる人と、そうでない人との違いはずばり、「想像力」です。
人の気持ちが分からない人は、自分以外の人がどんな状況にいるかを、思い巡らせることが出来ません。

ある同僚が仕事に遅刻してきたとしましょう。
人の気持ちが分からない人は、「どういうこと?時間を守るのは社会人として当然のルールでしょ?」などど、すぐに一般常識的な言葉を投げつけてしまいます。

その上想像力が働かないので、その同僚に今朝起こったであろう、幾つかのアクシデントを考えてみることができません。
「○○線、今日も遅れたのかしら?」「昨日から熱っぽいって言っていたけど、風邪が悪化したかな?」こんな場面が思いつかないのです。

ですからその人が、「遅れて申し訳ないと思っている」という「気持ちも分からない」ということになります。

このように、人の気持ちが分からない原因には、「想像力の不足」が大きく影響していると言えます。

原因②:言葉だけを鵜呑みにしてしまうから

「人の気持ちが分からない」という人の多くは、せっかちだったり、すぐに怒ったりするせいで、相手の言葉を文字通りにしか理解できません。つまり、その人が言葉に含めている「真意」が分からないのです。

人は言葉だけで「語る」のではありません。表情、立ち居振る舞い、その全てがその時の気持ちを「語り」ます。

相手の気持ちが分からない人というのは、それらを把握することができないせいで、いつまでたってもコミュニケーシが上手く取れるようになりません。
きっと「空気が読めない人」と、周囲からは思われていることでしょう。

ですから、人の言葉だけに強い反応を示し、鵜呑みにしているなら、人の気持ちを理解するのは大変難しいと言わざるを得ません。

原因③:衝動的に、思い付きで話してしまうから

思いついたことをいつも突発的に口にするような、考えなしの人というのも、相手の気持ちを理解するのが難しい傾向にあります。

「自分が話す」ということが一番大切なその人にとって、「それを相手が聞いたとき、どう思うか」は二の次です。
ですから、相手が誤解するかもしれないような、分かりにくいことでも、説明なしでどんどん話してしまいます。

通常「会話」というのは、キャッチボールに例えられるものです。ですから相手が受け取れる場所に、受け取れる速度で言葉を投げかけなければなりません。
それなのに衝動的な人というのは、受け取る側の位置や力量を全く考えずに、全速力で「言葉を放り投げて」しまうのです。

これでは、相手は何も受け取れないばかりか、下手をすれば顔に「言葉のボール」が激突して、大けがをしてしまうかもしれません。
そして当たり前ですが、会話は成立せずに、相手の気持ちを知る手がかりも掴めないことになります。

このように、衝動的な話し方が、相手のこころを知ることが出来ない原因になっていることもあるでしょう。

原因④:人に興味がないから

「あなたって、本当に人の気持ちが分からない人ね!!」
もしそんな風に言われたとしたら、あなたはどう感じるでしょうか。

こんな時多くの人は、「ごめんなさい、あなたの気持ちをもっと考えるべきでした」と、申し訳なく感じると思います。
しかし中には、「どうして君の気持ちを知る必要があるのか?」と疑問に思ってしまう、「ひとに興味がない」という人もいるのもまた事実です。

この傾向は、甘やかされて育ち、考え方や生き方が自分中心的な人や、いつも自分の考えだけで行動し、人を頼ったり頼られたりするのが苦手な人に見られるものです。
そういう人は今まで、相手を思いやることがなく、他人を自分のことのように大切に思ったこともないので、人のこころの変化に鈍感になってしまっています。

もし、あなたが「自分はあまり相手の感情に興味がないな」と思うならば、人間関係において自己中心的な傾向がないか、そこから自問してみることをお勧めします。

人間関係が苦手な人の原因と円滑にするための13個の方法!

原因⑤:発達障害などの可能性

相手の気持ちを推し量るという「技術」は、非常に高度な脳内の働きを必要とするものです。
ですから、生まれつき脳の機能に偏りがあるとされる、発達障害を持った人は、「気持ちを理解する」こと自体が大変難しいと言われています。

これはIQに関係なく起こる障害なので、非常に高い能力を持っているのに、社会で上手くやっていけない原因のひとつとして、現在も研究が進められている分野です。

発達障害を抱える人は、自分の気持ちが動いたとき、その理由や対処法を決めることが出来なくて、パニックになることがあります。それと同じように、相手の気持ちの動きにも、対処することができないのです。

あなたは、「自分はどうして、こうも人の気持ちが分からないのか」そして「よく考えると、自分の気持ちさえもよく理解できていない」と悩んでいるでしょうか。

例えば、最近体形が変わったな、と感じる人に対して
・「太りましたよね?」と言って怒らせてしまう
・そして相手が何故怒っているのか分からない(本当のことを言っただけなのに何故?)

もしこんな経験があるなら、多少発達障害と似たような傾向がある、ということが考えられます。この場合は、専門家に相談することも視野に入れる必要があるでしょう。

相手の気持ちがわからない人へ贈る対処法!

相手の気持ちを理解するのが難しい理由について、あなたにも思い当たるものはありましたか?
それではここからは、人の気持ちを分かるようになりたいときに役に立つ、具体的な方法を提案していきましょう。

方法①: 相手を知りたいと思う心を大切にする

「人の気持ちが分からない」「わかるようになりたい」そう感じたこころ、それをまず大切にしましょう。

心と心のつながりは、人の最も根幹的部分です。
自分の気持ちを伝えたい、相手の気持ちを知って、もっと仲良くなりたいと思う時、それはあなたをより良く変えていけるきっかけとなります。

もちろんあなたが望むのであれば、色々な方法で、人の気持ちを理解することができるようになれます。そして「誰かと気持ちが通じ合う」という経験は、あなたに人間らしい、豊かな喜びをもたらしてくれることでしょう。

方法②: 相手について想像してみる

あなたが、相手が何を感じているのか知りたいと思った「場面」を思い返してみましょう。
その「場面」が、「想像の糸口」になります。

例として、オフィスでのシーンを思い浮かべてみてください。

ある上司についての朝の「場面」

  • 出社したばかりスーツのポケットに、
  • アニメのキャラクター人形が!
  • 上司はきまり悪そうに隠した

さあここで「想像力」の出番です。
この上司は中年のアニメオタクなのだ!と決めつける前に、この珍事の背景について、イマジネーションを膨らませてみましょう。

もし彼が既婚者なら、「小さな娘がいる」という「想像」はどうでしょうか。
娘さんは可愛いイタズラで、お父さんの背広に、自分の好きなフィギュアを入れた、というストーリーを想像してみるのです。

これなら相手の「恥ずかしい」という気持ちを理解してあげることが出来ますから、敢えてそれについて話題にし、上司を怒らせることもないはずです。

このように、「相手の立場に立って」想像をすることで、相手の気持ちを汲み取りましょう。そうすれば相手を無駄に嫌ったり、いわれのない偏見を持ったりしないで済むのです。

相手の立場に立って考える10個の方法!

方法③: 言葉だけでなく、表情やしぐさを観察する

休憩時間に、隣の人にお菓子を「どうぞ」と渡したとします。
すると相手が、「いりません」と断りました。こんな時、あなたはどう感じますか?

もし、その言葉だけを聞いてカッとなり、「親切にあげるって言っているのに、断るなんて失礼ね!」と怒りを感じるならどうなるでしょうか。
あなたは苦い思いをするだけでなく、相手のことも嫌いになってしまうでしょう。

しかし、相手が断った時の表情を思い出してみてください。申し訳なさそうな顔や、残念そうな表情をしていませんでしたか?

もしかするとその相手は、歯の治療をしてきたばかりで、お菓子を食べることが出来ないのかもしれません。それか、先日の健康診断で、糖分を控えるように警告されてしまった、ということも考えられます。

このように、あなたが相手の「表情」を良く観察しながら会話すれば、その言葉の真の意味を理解できるのです。そして、言葉にはしなかった部分の「気持ち」に気づいてあげられれば、「もしかして歯が痛いの?」と、相手を思いやる言葉もかけることができるでしょう。

他にも、相手が手をぎゅっと握りしめたまま話している時は、何か辛いことを我慢しているときや、緊張しているときですから、返事が上の空でも責めてはいけません。

人はつい相手から、自分の思った通りの返事が返ってくることを期待しがちです。

でも、相手の言葉そのものだけに一喜一憂せず、しぐさや表情を合わせて判断するように心がけてみてください。そうすれば、相手の本心が「理解」できるかもしれません。

方法④: 理由を優しく解釈してあげる

あなたが恋人とお茶を飲んでいるとしましょう。あなたは今日あった出来事を楽しく話していますが、恋人はぼんやりして、あくびまでする始末。こんな時、どう反応しますか?

  • 「僕といるのがそんなに退屈なのかい?もうさっさと帰れよ」
    もしこんな風に言ってしまうならどうでしょうか?彼女はムッとして、「私のことなんて全然考えてくれてないのね!」と席を立ってしまうに違いありません。

ですから、

  • 「今日は疲れているみたいだね。仕事が忙しいのかな?それとも悩みがあって寝不足とか?」
    こんな一言が言えれば、申し分ありません。
    そうすれば彼女は気持ちを柔らかくし、「実はね・・・」と、本当に話したかった気持ちを言葉にしてくれるでしょう。

この場面から分かるのは、「相手の心を理解したいと思うなら、まず優しく受け止めるのが大切だ」ということです。
あなただって自分のことを話すなら、厳しく怒りっぽい人にではなく、何でも頷いて親身に聞いてくれる人を選ぶでしょう。

「やさしさ」
これは気持ちのやり取りに、欠かせない潤滑油なのです。

方法⑤: 相手の言葉を繰り返してみる

時には相手の言葉をオウムのように返してみるのも効果的です。

「あ、鳥だ!」「あら、鳥だね」
「おいしいねー!」「これほんと、美味しいねぇ」

小さな子供と母親の日常にあるような、何でもないやり取りなのですが、これは大人同士にも、とても役立つ会話方法なのです。

「おはようございます、いい天気ですね」「おはよう、本当に気持ちのいい天気だよね」
「これはどうすればいいですか?」「んー、これはどうしようか、ちょっと考えよう」

これは「トーク力」を高めるために必要な、基本的会話法のひとつで、「繰り返し話法(ミラーリング)」という方法。
相手に安心感を与え、次の会話がスムーズいくようになります。

相手の気持ちが分からないと悩む人の多くは、話し始めから相手の真意が分かるまで、少し時間がかかるものです。
ですからこんな「ミラーリング会話」をすることで、ワンクッションを置きましょう。

この繰り返しをすることで、相手に
「私はあなたの気持ちを理解しました。ここからもっと話をしたいと思っているのですよ」ということが伝わります。
それを先に伝えておけば、安心して会話を続けられるでしょう。

こんな簡単な会話術を知っておくのも、人の気持ちを理解する助けになるはずです。

方法⑥: 様々な価値観について学んでおく

人はつい、自分の価値観で他人をも見てしまいがちです。
しかし、「私ならこう感じるから、この人もそうだろう」と押し付けてしまっては、相手の気持ちをきちんと理解することはできません。

考え方というのは、本当に千差万別で、あらゆるパターンがあるものです。
柔軟なひと、頑固な人、社会経験のある人、学者肌のひと、サービス精神のある人など、「生き方の数だけ考え方がある」といってもいいでしょう。

ですから、これからいろいろな人と会話し、その相手の気持ちを理解したいと思うなら、様々な本を読んでみるのはいかがでしょうか。
そこからは、自分とは異なった価値観について、筋道を立てて学ぶことができます。

例えば、単純なところなら女性は男性が書いたもの、男性は女性が記したものを読むことで、異性の感じ方を学べるでしょう。

また、伝記物を読むことで、偉業を成し遂げた偉人たちの志が分かります。
他にも、起業した人の考えや、ボランティアを続けている人の気持ちなども、その著作を読んでみることで知ることができるでしょう。

このようにして、固まりがちな自分の価値観を、柔軟なものにしておけば
、「ちょっと変わった人だな」と思う人に出会ったとしても、その気持ちを理解する手助けになります。

方法⑦: 時には言葉よりも行動で示す

肩を落とし、うつむいてがっかりしている大切な人。あなたはその姿を見て、何をしてあげたいと思うでしょうか。

もちろん「何かあったの?」「元気出して」と言葉をかけるのも素敵なことです。
でも時には、何も言わず、そっと同じ部屋にいてあげる、というのもいいかもしれません。

相手の気持ちを知りたいと思う時、その心のドアは、ノックして開けるだけとは限りません。静かな空間と時間が、その人を癒し、そしてあなたの「ひとりにはしないよ」という優しさが心に染みる、ということもあるはずです。

できるなら一緒に飲めるよう、温かいコーヒーを淹れてみましょうか。
荒れたひとのこころには、いい香りが良く効くものです。二人でそれを飲んでいるうちに、相手はポツリポツリと、悩みを打ち明け始めるかもしれません。

こんな風に、場合によってはあなたの「行動」が、相手の気持ちを知る手掛かりになるのです。

方法⑧: 自分からオープンな態度で接する

自分から進んで、相手に自分のことを話す「自己開示」は、心理学の初歩で学ぶ会話方法のひとつです。
これを用いて会話すると、相手も自分のことを話しやすくなりますし、そこから相手の気持ちを理解していくことができるようになります。

例えば、初対面の人と仲良くなりたいときには、
「どこに住んでいますか?」と突然聞くのではなく、「私は○○に住んでいます。静かでいいところなんですよ」という風に、こちらから自分の情報をオープンにするのです。

そうすると相手は、あなたに心を開きやすくなります。「私もその街にいったことがありますよ」とか、「実は、私の住まいもその近くです」などと、会話が弾んでいくことでしょう。

このように、まず自分から進んでこちらの気持ちを伝えることは、相手の気持ちを知る大きな手掛かりになります。

相手の気持ちがわからず悩むくらいなら、まずは自分の情報を少しだけ披露するのは効果的な方法といえます。

相手の気持ちがわからない人へおすすめの書籍

心を伝える技術-自分を知り、相手を知る心理学

身近な人との会話をスムーズにし、気持ちを伝えあうためのヒントが、数多く書かれている書籍です。
知っているはずなのになかなか実行できていない、そんな当たり前の「ひとづきあいのコツ」を、改めて認識させてくれます。人間関係が苦手、会話が苦手という人はぜひ一読を!

まとめ

人が誰でも抱いている、深い願望があります。
それは「本当の自分の価値を認めてもらいたい」という気持ちです。

あなたにもきっと、その強い願望があるはずです。

相手の気持ちがわかならないのは、自分の気持ちを正しく伝えられないことにもなりかねません。

人の気持ちなんてわからなくても生きていける。そんな風に思わずぜひ、「人の気持ちを知ることには」こんなに素晴らしいメリットがある!という事をこの記事で知ってください。

この記事があなたの『他人を知るきっかけ』になれることを願って。

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