今回は「視野が狭い」人の特徴や、その改善方法について、説明します。
物事を多角的に視る事が不得手で、自分の視野が狭いと感じている方は、是非参考にして頂ければ幸いです！
視野が狭いと、どうしても凝り固まった見方でしか物事を判断する事が出来ず、新しい視点を取り入れ辛くなってしまいます。
本エントリーを通して、視野が狭い人について学び、自身がそれに該当していると感じた方は、少しずつ改善してみて下さい！
以下、簡単な目次となります。
視野が狭い人の特徴について！
特徴1．一点集中型の人間
視野が狭い人は、一つの事に執着してしまい、他の事には頭が回らなくなる傾向があります。
多くの事を考えることが苦手で、また、多くの事を考えると、自分の見解が見えなくなってしまいます。
例えば、何かの問題に当たれば、一つの問題に対しては徹底的に解決に向けての努力は惜しみませんが、問題解決に向けて、違う問題がでてきたら、合わせて考えることが出来なくなってしまうのです。
一点集中型ですので、周りが見えていません。しかし、周りが見えていないのにも関わらず、自分の意見が正しいと自信を持っています。人間関係においては、周りとの調和がとりにくく、ちょっと浮いた存在になる可能性もあります。
特徴2．自分の価値観で物事を話す
あなたは、自分以外の価値観について寛容でしょうか。
視野が狭い人は、その特徴として、自分以外の世界をみようとしません。
物事を話すときは、相手の立場を考えて話すこともありますが、視野の狭い人は相手と話すときも、自分の価値観でしか意見を言わず、自分の考えと相手との考えに相違があったとしても相手の考えを受け入れることが出来ず、聞く耳を持ちません。
人間関係を円滑にするために、相手の話を聞くことはありますが、そのまま受け流すことがほとんどで、決して自分の考え方を曲げたり、違う方向に向こうとはしません。
様々な情報を柔軟に受け入れることが出来ないため、自分の殻に籠ってしまいがちで、物事を自分の価値観でしか話すことが出来ません。
特徴3．固定観念が人一倍強い
上記の「自分の価値観で物事を話す」特徴と共通している部分がありますが、視野が狭い人は、固定観念が人一倍強いです。
物事の判断基準のものさしがかなり偏っており、その固定観念の中で推し進めようとする特徴があります。
予め決まったレールを人は行くものだと思い込み、自分の世界観から抜け出せず、枠にはまったことしか考えられません。
また、周りの人にも自分の固定観念を押し付けてしまう欠点もあるため、人間関係にトラブルを起こすことが多々あります。
特徴4．想像力が乏しい
視野の狭さは経験値による影響も大きいので、経験の少ない若い人ほど視野が狭くなるという傾向があります。
しかし、だからと言って高齢者がすべて視野が広いかというとそうではありません。経験をそれなりに積んでも、経験した事だけの視点で物事を考えては、自然と視野が狭まってしまいます。
逆に、たとえ経験が少なくても、違う世界や違う考え方などを想像して物事を考えることができれば、考え方を広げることができます。
人の言うことだけをよく考えず鵜呑みにしたり、自分が経験したことのみを判断基準にする、想像力の乏しい方は総じて視野が狭いと言えるでしょう。
特徴5．周りへの配慮ができない
あなたはきちんと周りの人に配慮が出来ていますか？
視野が狭い人の特徴として、周りへの配慮ができない所が挙げられます。
自分の事を考えるのに精一杯で、周りがどのような状況にあるのかを考慮できず、気配りが足りずに終わってしまいます。
例えば、友人と何処かへ遊びに行く時に、どうやって目的地まで行くかを考えるでしょう。その時、自分が目的地に行く方法は考えますが、他の友人がどうやって目的地に行くかは考える事ができません。
住んでいる場所は違うにも関わらず「当然、自分と同じ方法で行くのだろう」と考えてしまうのです。
また、仕事の場合は、回りの出来事までに関心を持つ事ができず、自分のやっている作業だけに集中します。そのため、回りで何か不具合が起こっていても関心を持ちません。
このような行動は、周囲の人はイライラさせ、自分勝手な人だと判断され、孤立してしまうことになってしまいます。
特徴6．真面目に物事を考えすぎる
「真面目」であることも、視野が狭い人の特徴の一つです。
真面目な人は、「しなければならない」との思いが強く、目標を達成するためや規則を守るためのことしか頭になく、柔軟に物事を考える事が出来なくなってしまいがちです。
例えば、期限の迫った仕事があり、周りの協力を依頼すれば出来ることでも、自分に任せられたことは一人でやらなければならないと考え、限界まで自分を追い詰めてでも目標の達成に向けて働いてしまいます。
また、時間に遅れたくないとの思いから、周りから助けを求められていても時間に遅れないために助けることが出来ません。
このように、自分の「しなければならない」ことを優先するあまり、周りが見えずに視野が狭くなってしまいます。
特徴7．立ち振る舞いに余裕がない
一概には言えませんが、視野が狭い人の中には立ち振る舞いに余裕がない場合があります。
視野が広い状態というのは、精神に余裕が必要になります。何かに追い詰められ、ギリギリの精神状態では、視野はどうしても狭まってしまい、短絡的に物事を考えてしまいがちです。
そのため自分の立ち振る舞いまで気が回らずに、常にピリピリとした空気を発してしまっています。
特徴8．怒りっぽい人
あなたは、人がどのような時に視野が一番狭くなるかご存知でしょうか。
それは「怒っている」時です。
人は怒っている状態では、頭に血がのぼってしまい、心に余裕が持てなくなり、例え通常の状態であれば視野が広い人でも、極端に視野が狭まってしまいます。
他にもネガティブな感情を抱えている時は視野が狭くなりがちですが、「怒り」の状態は特にそれが顕著です。
その為、怒りっぽい人は総じて視野が狭く、考えが偏りがちな傾向があります。
視野が狭い人がそれを改善する方法
以上の特徴に自分が当てはまると感じる場合は、ぜひ下記の改善方法を試してみましょう。
視野の狭さは「自分で認識する」ことで、改善することが可能です。ぜひ視野の狭さに嘆く前に、どうやったら自分の視野を広げられるかを考えてください。
改善1．相手の立場に立って考えることを意識する
視野が狭い人は上述した特徴の様に、自分の価値観で物事を話しがちで、相手の立場にたって会話する事がありません。
その為、その改善策として、まずは「相手の立場に立って考える」ことを意識してみましょう。
これは、人間関係を円滑にする上でも非常に重要なスキルとなるため、相手と同じ目線に立って話すことが苦手な方は是非試してもらいたい方法となります。
以下のエントリーに、具体的な相手の立場に立って考える方法について記載している為、参考にして頂ければ幸いです。
相手の立場に立って考える10個の方法！改善2．想像力を鍛える
視野が狭い方は、上述して特徴の様に、自身の過去の経験から物事を考えがちで、想像力が乏しい経口があります。
その為、自分自身の想像力を鍛え、物事を広く見る訓練をする必要がです。
アウトプットを積極的に行うことを心がけ、自身の脳内を常に整理し、欲しい情報を欲しい時に引き出せるようにすれば、次第に固定化した考え方から、物事を広く見る事が出来るようになります。
想像力が足りず、視野が狭くなっていると感じている方は、以下のエントリーに想像力を鍛える方法を記載している為、是非参考にして頂ければ幸いです！
想像力を鍛えるための9つの訓練方法！改善3．真逆の考え方を取り入れてみる
視野が狭い方は、固定観念があり、物事を多角的に考える事が苦手です。それを改善するために、いつも考えている事とは、真逆の事を考える癖をつけてみましょう！
例えば、アイスの「パナップ」をご存知でしょうか。グリコから販売され、長年愛されているアイスですが、発売当初から常にアイスの中に縦にソースが入っていました。
しかし、ユーザーがその形態に飽き、売り上げが低迷していたところ、ソースとアイスが交互に層になったミルフィーユ状に改良し、大ヒットを起こしました。
上述では、「縦のソース」という固定観念にとらわれず、「ミルフィーユ状」という新しい概念を取り入れる事で成功した一例です。
このように、視野が狭い方は、今一度自身の生活を見直し、小さい事から固定観念を払拭し、真逆の考え方を取り入れてみましょう。その発想を取り入れる事により、あなたの視野は広がり、思わぬ閃きがあるかも知れません。
改善4．常に周りに気を配る
個人で行動する場合は良いですが、社会に出ると、集団で行動する事が非常に多いです。あまりに視野が狭い場合、上司はあなたに一人で作業をさせるのが不安になり、仕事を振ってもらえる機会も少なくなってしまいます。
そのため、視野が狭い人は、とにかく常に周りに気を配ることを心がけてみて下さい。
周りに気を配る為には、積極的にコミュニケーションをとり、他者と話しをしなければいけません。
相手が何を考えているのか、仕事のや人間関係の中で自分の立ち位置はどこなのかを常に把握する癖をつけてみましょう。
また、視野が広い方の立ち振る舞いを観察する事も方法の一つです。
そのようにコミュニケーションスキルを少しずつ磨いていく事で、あなたの視野の狭い状態は少しずつ改善し、もっと大きな枠組みで人間関係や物事を捉えられるようになるでしょう。
改善5．まず、相手の意見に耳を傾ける癖をつける
あなたは人の話を聞く習慣がありますか？
視野が狭い方は、自分の考えを押しつけがちになり、他人の意見も進んで受け入れる傾向にはありません。
受け入れられない事や意見には、理由や適当な言い訳を探して、会話をしていても真っ先に話を遮ったり、あるいは全く意見を聞いていなかったりと、自分の中だけで完結させてしまう場合も多いです。
そのため、それを改善したい方は、まず「相手の意見を聞く」こと念頭に置き、他者とコミュニケーションを取ってみましょう。
どんな話においても、とにかくまずは相手の言い分を聞き、それを初めから否定するのではなく、自分の中で腹落ちするまで考えます。
「自分の価値観が邪魔して、相手の意見をないがしろにしていないか」「固定観念だけで物事を考えていないか」と常に自分に問いかけながら、相手の話を聞くように心がけてみましょう！
多種多様に意見や考えを受け入れることが出来れば、凝り固まった自分の考えを解すことに繋がり、視野が広い人へと変われるはずです！
改善6．深呼吸して感情を落ち着ける
上記した特徴の様に、精神的に余裕が無ければ視野を広げる事は出来ません。
その為、心身が疲れ、余裕がなくなり、視野が狭まっていると感じている方は、意識的に深呼吸をして感情を落ち着かせることを心がけてみましょう。
ゆっくりとした深い呼吸をして、身体が固めずに、細胞に充分に酸素を供給します。特に腹が立っている時は、横隔膜が上がってしまい、呼吸が速く、浅くなりがちなため、より意識的に深く呼吸する事を心がけてみて下さい。
また、猫背になると呼吸が浅くなってしまうため、きちんとした姿勢を取る事も注意してみましょう。
視野が狭くても嘆かない！様々な経験を積みましょう
上述した特徴の様に、基本的に若い人は視野が狭くなりがちです。
人生の経験が不足しているため、どうしても物事を柔軟に捉えることが出来ます、考えが偏りがちになってしまいます。
しかし、それを嘆く必要はありません。
このエントリーを読んでいる若い方で、視野を広げたいと考えているならば、まずは様々なことにチャレンジしてみましょう！
生きていく中で色々な人の意見を聞く機会がありますが、そのどれもに耳を傾け、学ぶ姿勢を常に持ってみて下さい。
自分自身の可能性を今以上に伸ばすことだけに焦点を置き、視野が狭くならないように様々なことに興味を持ち、積極的にトライしてみて下さい。時には失敗する事もあるとは思いますが、その失敗はあなたを大きく成長させるのに必要な薬となるはずです。
まとめ
視野が狭いというのは、悪いことばかりではありません。視野が狭いなら、その視野を大きく広げられるようになった時、見える景色は別世界のように感じられるはずです。
ぜひ視野が狭くなってしまうことを嘆くのではなく、視野が狭い自分を認め視野を広げる改善策をどんどん試してみてください！この記事があなたの見ている世界を変えるきっかけになることを願って。
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