思い込みが激しい原因と克服法!思い込みを治して視野を広げよう!

自分の推論をどうしても捨てられない。

こうだ!!と思ったら何事も一直線に行動してしまう。

一度疑ってしまうと、なかなか猜疑心を拭えない。

こんな風に一度思い込んでしまったら、なかなかその思考から抜けだせないといった記憶はありませんか?または、自分の周りの人物に、この特徴が当てはまる人はいないでしょうか?

今回は思い込みが激しい人の原因と、克服方法について綴っていきます。思い込みが激しすぎると、事実をきちんと認識できず不利益を被ることも少なくありません。ぜひ自分に特徴が当てはまるなら、改善できるように原因を探り自分が取り組める対処法を試してみてください。

思い込みが激しい人の10の原因

思い込みが激しい原因①:自分の経験に頼りすぎている

思い込みが激しい人は、自分の経験に基づいて得た知識や情報だけを頼りに結論を出します。

確かに、自分の経験から得た情報ほど確かで明らかなものはないように思えますが、あくまでもたった一人の人間の経験にすぎません。それを忘れてしまって過度に一般化すると、それは客観性に欠けた独りよがりな考えになってしまいます。

例えば自分が海外旅行に行って風邪を引いたからといって、「海外旅行に行くと風邪を引くものなのだ」という結論を導くには性急すぎることは明らかです。当たり前ですが、皆が皆、海外旅行に行くと風邪を引くわけではありません。
このように「自分の場合はこうだったから」と他の人の意見や客観的なデータを受け入れずにいることは思い込みが強まる原因になります。

自分の経験は多くの人が強く印象に残りやすいから起こる現象ともいえるね

思い込みが激しい原因②:自分の感覚を疑わない

経験と同じように自分の感覚だけに頼ることは、誤った思い込みを導きます。私たちの感覚は、実感しているよりもずっと非合理的で間違えがちなのです

例えば心理学には「確証バイアス」というものがあります。それは簡単に言うと、人間は自分が見たいものばかり見て、見たくないものは無視してしまうという傾向のことです。

例えば感覚的に「最近道にコインが落ちていることが多い」と思い込んでいる人は、コインが落ちていたときだけ「ああ、またコインが落ちている」と意識し、コインが落ちていない道を日々どれだけ通っているかは無意識に無視してしまうのです。

なので自身の主張、ここでは「最近道にコインが落ちていることが多い」を強化する経験しか認識できていないのです。これは無意識に行われることで、誰でもこの錯覚に惑わされてしまうものです。
このように人は意外にも無意識に錯覚を引き起こしているのです。それを意識せずに直感的に物事を判断すると、それはただの「根拠のない思い込み」になってしまいます。

最近嫌なことが多いとか、不幸が続くように感じるとかも「確証のバイアス」が効いている状態だといえるね。
不幸が続くときの7つの解決方法!~なぜ不幸の連鎖が起こるのか?~

思い込みが激しい原因③:自分が正しいと信じている

思い込みが激しい人は、自分の考えを正しいと信じて疑いません。

自分の考えが絶対に正しいので他人の考えは間違っている、もしくは聞く必要がないと思っているのです。

まず、自分の考えにとても自信がある人は、自分自身にも自信がある人です。強い自信というのは成功体験から生まれるものなので、何かを成し遂げていたり、逆境に打ち勝った経験のある人が多いでしょう。

もちろんその経験は素晴らしいですが、それゆえに自分に自信を持ち、自分の考えが常に正しいと信じ込んでしまう人もいるのです。どんなに優れた人でも誤った考えを持ち得る、ということを忘れてしまってはせっかくの自信が悪い方向に働いてしまいます。

科学の研究の世界でも「反証可能性」が必要不可欠とされています。

「反証可能性」とは、「結論が誤りだと証明される余地を残している」という意味です。科学のような、絶対に正しそうに見える世界でさえも疑う気持ちを忘れてはいけないのです。ましてや人の考えが誤ってしまうのは普通のことなのです。

自信満々なのは人生を生きていく上で生きやすい生き方だけど、押し付けるのはよくないね
逆境を乗り超える10の方法!辛い現実を吹き飛ばせ!!

思い込みが激しい原因④:自分を疑うことを知らない

自分の考えを疑うことを知らないことも、思い込みが激しい人の特徴です。

人は誰だって間違います。それは仕方のないことです。だからこそ、自分の考えをいろんな角度から検討したり、客観的な根拠を探したり、時には批判的に見たりすることが必要です。

誤っていたと気がついたら直ちに訂正することが大切です。にもかかわらずそれを日頃から意識していない、そもそもそうする術を知らない人はずっと自分の考えだけに固執してしまいます。「もしかして自分のこの考えは間違っているかも?」とはみじんも思わないのです。

子どものころに甘やかされた人とかがこの特徴が多いとされるね

思い込みが激しい原因⑤:誤りを正すのは恥ずかしいと思っている

思い込みが激しい人の中には、「自分が誤った考えを持っていたなんて恥ずかしい」「今さら間違っていたと言えない」「誤りを認めるのは負けだ」と思っている人がいます。

なので他人にそれを指摘されても、頑として自分が正しいのだと主張し続けたり、自分の考えが正しいという思い込みを捨てられないのです。

このような人は「自分の考えの正しさ」=「自分の価値」になってしまっているので、考えを否定されると自身も否定されたように捉えます。プライドが高い人や負けず嫌いな人、世間体を気にしすぎている人によくある傾向と言えるでしょう。

何が事実なのか、何が正しいのか、という話のときに自分の見栄や勝ち負けを持ち込むことは目的から逸れた行為です。しかしそれを指摘しても、逆ギレされてしまう可能性があるのもこのタイプです。

本人も間違っていることに気づいているのに引き返せない厄介なタイプともいえるね
プライドが高い人の14個の特徴とそれを直す10個の改善方法!

思い込みが激しい原因⑥:自分のことしか考えていない

思い込みが激しい人は自分のことばかりを気にして、他の人の状況に目が向けられていない人もいます。

他人の痛みに気がつかない、他人もつらいことがわからないタイプで、精神的に余裕がないのが原因です。もちろん、自分がつらいときに他人の心配をするのは難しいことです。

しかし、自分の状況を冷静に捉えたり、その状況を引き起こしている原因の可能性をいくつも検討したり、他の人はどんな状況なのかと観察したり想像したりすることは、つらさに向き合って改善していく上で必要なことです。

それらの力が欠けていると、激しい思い込みで他人に迷惑をかけるばかりでなく、自分もつらさから抜け出せなくなってしまいます。被害妄想が激しい人もこの原因が当てはまるかもしれません。「自分ばかりつらい」「自分だけが苦しんでいる」という思い込みは自分も他人も傷つけるのです。

思い込みが激しい原因⑦:不幸がステータスだと思っている

思い込みの中でも特に「自分は不幸なのだ」「自分はかわいそうだ」という思い込みが強い人は、無意識に不幸でいる自分に価値を見出してしまっています。

最初はただ単に自分の不幸を嘆いていただけだったのが、周囲にそれを話すうちに同情してもらったり、励ましてもらったりすることに喜びを感じて「不幸自慢」をしてしまうようになるのです。

また、「不幸キャラ」でいることで居場所を獲得すると、その居場所を脅かされたくない思いから、どんどん自分は不幸なのだという思い込みを強めたり、不幸を引き寄せてしまったりするのです。

これは不幸な自分を肯定しようとする精神的な機能でもあり、「不幸でもいい」「不幸だからこそ今の私がいる」と自分に言い聞かせることで不幸な現実から身を守っているという側面もあります。しかし、思い込みが加速すると自分が本当に不幸なのか、不幸を装っているだけなのかの区別がつかなくなってしまうのでその機能の働きが仇となってしまうのです。

思い込みが激しい原因⑧:支配者がいる

思い込みが激しい人の中には、自分の考えではなく「自分の考えと化した誰かの考え」に固執している人もいます。そういう場合はその人が誰かに精神的に支配されていることが原因です。

自分の考えを持たず、自分を支配しているその人の考えが絶対だと信じて疑わないので、その人以外の人の意見に耳を傾けることができません。

主体性のある行動ができず、「〇〇(支配している人)がこう言ってた」が口癖となってしまいます。「支配している人」とはその人の親や配偶者、恋人など身近な存在であることが多く、本人は支配されているという認識がないことがほとんどです。

特に、親の価値観がそっくりそのまま自分のものとして植え付けられており、たとえ親と離れて暮らしていてもその支配下にあるという人もいるでしょう。

その支配者の言動を疑うことは被支配者にとっても困難やつらさを伴うことなので、たとえ支配されることで本人に良くないことが起きていてもなかなかその関係は変えられません。

れはいわゆる毒親ってやつだね。小さい頃からの事だとなかなか自分で抜け出すのは難しい現実があるね
毒親とは?毒親から逃げる方法と人はなぜ毒親になってしまうのか?

思い込みが激しい原因⑨:正義感が強く、真面目すぎる

思い込みが激しい人の中には、自分のためではなく「他人のため」「規則だから」という理由で考えを頑なに変えない人がいます。

「他人のため」と言う人は、正義感が強すぎて周りが見えていないのが原因です。自分のためではなく他の人を思いやっているつもりでいるので、その気持ちを否定することはできません。しかしだからこそ難しい状況と言えます。

あなたのため、彼(彼女)のため、と思い込みを強めていくと本人も周りも困った状況になってしまいます。そうなると「〇〇のためだから」からだんだん「〇〇のためなのに」という風に思考が変わっていき、最終的に他人のためを思う気持ちが自分のための押し付けになってしまうのです。

「規則だから」と言う人は、その規則がある理由を考えたり柔軟な対応ができない真面目すぎる性格が原因でしょう。規則を守ることは大切ですが、規則は秩序を保ったり合理的な方法を定めるためのものです。理由や意味のない規則は再検討する必要がある、ということがわからないといざというときに柔軟に対応することができなくなってしまうのです。

また、規則が揺らぐときは優先順位の判断を迫られるときが多いです。「規則はこうだけど、今は規則よりも優先すべきものがある」という判断ができないと、ただ規則に固執するだけの迷惑な人になってしまいます。

思い込みが激しい原因⑩:白黒はっきりしたがる

思い込みが激しい人は物事を白か黒かで極端に捉えがちな性質があります。これは、「世の中は白黒はっきりできることばかりではない」ということを理解していないのが原因です。

善か悪か、0か100かで物事を判断し、そのどちらかだと思い込んだらその立場から頑なに動かないので、「妥協」や「例外」を認めないことも特徴です。答えは二択のうち一つだと思い込んでいるので、曖昧な立場を取る人に選択を迫ったり、自分の立場に引き込もうとしてくることもあるでしょう。

一度片方の極端に振れてしまっているので、その考えを改めることは難しいです。しかし、曖昧な世界の中で極端な立場をとることは本人にとってもある種のつらさがあるので、解決の糸口はそこにあります。

白黒思考とか二極化思考と呼ばれる思考だね。自分で治すのには訓練が必要だよ

思い込みが激しい人の7つの克服法

思い込みが激しい自分を克服する方法①:人の意見に耳を傾ける

思い込みをなくすには、人の意見に耳を傾けるのが必須です。

自分の考えに固執して他人の意見を聞こうともしない姿勢のままでは、いつまで経っても思い込みが激しい人のままになってしまいます。

とはいえ、人間は誰だって自分の考えが一番優れていると思いがちで、その姿勢は日々意識しないとなかなか変えられないものです。

「この人は自分よりも経験が浅いから」「自分より年下だから」と相手を下に見て話を聞かなくていい理由づけをしていませんか?「反対意見は不愉快だ」「そんな意味不明な考えは理解する必要がない」と感情的にシャットアウトしていませんか?

自分の激しい思い込みを治したいなら、まずはそれをやめることからはじめてみましょう。誰のどんな意見でもとりあえず聞いてみるのです。一見価値がないように見えていた声でも、生かせるかどうかは自分次第です。

確かに、今まで無視していた話に思考や時間を割くことになるので、億劫で面倒でしょう。しかし、聞いた考えを自分の中で上手く扱えるようになってくると、物事を多面的に見ることができるようになったり、問題解決のときに複数のアプローチができるようになったり、自分の世界が広がっていくのを感じられるはずです。

人の話を聞く方法!人の話を聞けない人の特徴と原因も併せて解説!

思い込みの激しい自分を克復する方法②:人は誰でも間違ってしまうと認める

思い込みの激しさは、自分の非を認めたくない気持ちから来ることも多いです。

人は間違う、そして人である自分も間違う。まずそれを受け入れることが大切です。堂々と主張していた自分の意見の誤りを認めるのは恥ずかしかったり、負けたような気になるかもしれません。立場的にも弱さを見せられない場面もあるでしょう。

けれど自分が思っている以上に、案外周りはそのことを嘲笑したり勝ち誇ったりしないものです。素直に非を認めて改善すれば、謙虚で柔軟な人なのだと快く受け入れてもらえます。

そんなことをしてはプライドが傷つく、と思ってしまうのが思い込みの激しい人の特徴ですが、思い込みに固執して本当にプライドが守れるのか、自分が心から守りたいのは何なのか、よく考えてみてください。非を認めて改める恥よりも、周りから見て明らかに誤っている考えに固執し続けることの方が、見苦しく思えるものなのです。

人は間違うし、自分も間違う。これを受け入れることは他人の考えにも寛容になれるということです。誰かが何か間違ったことを思い込んでいたり、全く違う考えを持っているときに「バカだなあ」と思っていませんか?この発想がブーメランとなって、自分の非を認めたくない恥ずかしさや敗北感として返ってきてしまうのです。

しかし、誰だって間違ってしまうことがあると思えば、優しく訂正できますし、どうしてその考えに至ったのだろうか?と純粋に尋ねることができれば、建設的に議論ができます。そうしているうちに、自分の思い込みも正せるようになっていくのです。

思い込みが激しい自分を克服する方法③:自分の考えを客観的に見る

自分のこの考えはどこから来たのだろうか、根拠は何だろうか、と考えることで「脱思い込み」ができます。

人はしばしば、自分の経験や感覚で物事を判断しがちですが、自分の経験や感覚だけで結論を導くのは性急で頼りないものです。その上そんな脆弱な判断を下していることにもなかなか気づくことができません。

だからこそ、「〇〇だと考えている自分」を客観的に見つめることが大切なのです。何でそう考えるようになったのかをクリティカル(批判的)に捉えることで、実は大した根拠がなかったり、独りよがりなものでしかないことに気がつくことができます。

ここでポイントなのは、少し自分に厳しいくらいの追求をすることです。せっかく自分の考えに疑いを持っても結局あまりよく考えずに「いや、やっぱり自分は正しいに決まっている」と考えた気になって終わってしまったらさらに思い込みが強まる原因となってしまいます。

逆に自分の考えの正しさや根拠を突き詰めて、それでもやっぱりこれは正しい!と思えたらそれは思い込みではなくて立派な自分の主張・信念となり人に理解してもらえるような論理的な主張ができるはずです。

加えて、自分が思っていることをメモに書いてみたり、周りの人に自分の意見を話してみると、自分がどう思っているのかを冷静に分析することができます。頭の中で混沌としている考えを整理すると、実は自分はこんな風に思っていたのかと驚くことも多いのです。

思い込みが激しい自分を克服する方法④:「誰のためなのか」「何のためなのか」を考える

何かを思い込んでしまうときは、自分が何のためにその考えを貫こうとしているのか考える必要があります。「自分のため」「ある人(人々)のため」「所属コミュニティのため」「規則を守るため」など様々な理由があると思いますが、ここには再検討するべき要素がいくつも含まれているのです。

まず、本当に優先すべきは何なのかを考える必要があります。自分のために行動するか他人のために行動するか、個人を優先するか全体を優先するか、人は選択を迫られます。

自分の思い込みを見直すときには、その選択がそもそも正しいのかどうかを考え直すのが効果的です。もしくは何のためでもなく事実の追求そのものが目的の場合もあるでしょう。その場合は不必要な感情が混ざってしまっていないかをよく考えることで、判断を誤らせるバイアスを取り除くことができます。

次に、本当に優先したいことをきちんと守れているかを考えます。「人のため」と思っていたはずが実は自分が得するためだったり、プライドを守るためではありませんか?自分がその考えに固執することで守りたいものを傷つけてはいませんか?自分が本当はどうしたいのか、そのためにこの考えや思い込みは必要なものなのかを再検討することで思い込みを解きほぐすことができます。

思い込みが激しい自分を克服する方法⑤:考えを精査する癖をつける

自分の考えを精査することも大切ですが、他人の考えや外から入って来た情報を精査することも思い込みをなくす上で重要なことです。

それをしないと、内側からくる思い込みをなくすことができても、他者の考えを鵜呑みにしてしまう、思い込みにつながってしまいまうからです。では、具体的に得た考えや情報をどう精査すれば良いのか。

それは「客観的根拠があるかどうか」「その考えや情報は何のために発信されたものなのか」「どのようにしてその考えが形成されたのか」を考える習慣をつけることです。ある考えが自分の中に入って来たとき、すぐに受け入れるのではなく一度疑問を挟んでみるのです。

例えば「チョコレートは健康に良い」という情報を得たとします。そうしたらまず、「誰が何に基づいて、どのような文脈でそれを発信したのか?」と疑問に思いましょう。そして、実際に調べてみる。権威ある医師や学者が言っていたのか、研究データはあるのか、製菓会社のCMだったのか、一個人の実体験だったのか。今ではインターネットという便利なツールがあるので調べようと思えば簡単に調べることができます。

もちろん、調べるときに参考にしたサイトも信頼に足るものなのかどうかは注意する必要があります。そうして意見や情報の出所がはっきりして、「チョコレートは健康に良い」という事実があると思えたら初めてその考えを受け入れればいいのです。

しかし実際のところ、ある考えには反対意見がつきものです。上の例だと、「チョコレートは体に良くない」と主張する人もいるでしょう。そんなときには、両方の主張を知ることで、どちらがより正しそうかを判断して選ぶようにすると、より客観的な判断に基づいて物事を考えることができるようになります。

思い込みが激しい自分を克服する方法⑥:心に余裕を持つ

思い込みが激しい人は、心に余裕がない人が多いです。

どこか自分のことで精一杯になってしまっていたり、他人を思いやれていない、なんてことはありませんか?精神的に余裕がないと他の人の意見に耳を傾けたり、自分の考えを疑ったりする余力も残っていないものです。

判断力が鈍っている状態なので、冷静に考えると無関係なことを結びつけて考えてしまったり、自分の世界の中だけで考えを完結させてしまいます。その状況は周りの人を困らせるだけでなく、自分のつらさも増幅させてしまうのです。思い込みの強さは孤立を生み、状況をどんどん悪化させるので、そんな負の連鎖を生む前に落ち着きと余裕を取り戻すことが必要です。

自分がなにか一つのことばかり考えてネガティブな気持ちになってしまっている、と気が付いたらまず深呼吸をしてそのことを考えるのをやめましょう。

そして何か自分がリラックスできることや気分転換になることを少しやってみてください。温かい飲み物を飲んだり、ストレッチをしたり、眠るのも効果的です。そうして気分をリフレッシュしてから、肩の力を抜いて考えるようにしましょう。書いたり声に出したり、人に話しながら考えをまとめたりすることでその考え事と自分の距離を離すのも、心に余裕を持って考えるのに有効です。

思い込みが激しい自分を克服する方法⑦:世の中は曖昧なものだと知る

思い込みが激しいと、白黒はっきりさせないといけない、という強迫観念に駆られてしまいます。しかし、世の中はそう単純にはいかないことばかりです。

多くのものはグラデーションで成り立っており、「妥協」や「例外」もあることを受け入れましょう。現実でははっきりと決められないことを0か100かで極端に捉えてしまうと、論理的に無理が生じて、その主張を貫くことも困難になってしまいます。

確かに、物事は白黒はっきりさせた方が扱いやすくて、楽でわかりやすいです。しかし世界は絡み合った複雑な要素でできていて、その曖昧さと向き合うことが必要とされているのです。

極端な立場をとることは一見トリッキーでかっこよくも見えますが、世の中の複雑さや曖昧さと向き合う努力を放棄していることになり、協調性のない人間だという印象を与えてしまいます。物事や目の前の現実と真摯に向き合うことで、二元論では解決できないことを受け入れて、曖昧さに寄り添えるようになります。そうすることで、「〇〇は××だ!」という偏った思い込みを解消していくことができるのです。

思い込みが激しい人との付き合い方

思い込みが激しい人が家庭や職場など、自分の身近にいる場合はどうしたらいいのでしょうか?ここでは思い込みが激しい人との付き合い方を紹介していきます。

思い込みが激しい人との付き合い方①:肯定も否定もしない

思い込みが激しい人への肯定も否定も逆効果です。

例えば思い込みが激しい人に賛同するような意見を述べたとしたら、その人はあなたのことを仲間だと思いどんどん関係を縮めてこようとするかもしれません。また激しい思い込みを克服できていないと、自分が納得する結論以外受け入れられないため、否定をしたとしても激しい反撃にあってしまいます。

思い込みが激しいと感じる人とは、心理的な距離をとる必要があるため話していても肯定も否定もせず、曖昧な返事をして置くことが身を守る一番の術といえるでしょう。

思い込みが激しい人は誤解もしやすいから、できるなら距離をとりたいところだね

思い込みが激しい人との付き合い方②:信用はしない

思い込みが激しい人への過度な信用はやめておきましょう。

本人は悪気なく話していたとしても、事実と違ったことを話している可能性があります。思い込みが激しい人は、人とは違った自分だけの色眼鏡をかけているため、実際に起こった出来事も少し違った解釈をしてしまうことがあるのです。

その事実をしっかりと頭の中に入れて、相手の話を聞いているふりをして100%は信用せず自分で事実を確認するべきです。特に仕事上の上司に思い込みが激しい人がいる場合は注意が必要なため、事実を捻じ曲げられて伝えられないためにも、自分自身で護衛していくことが必要です。

思い込みが激しい人との付き合い方③:今後も付き合いが続くなら指摘するのもあり

例えば激しい思い込みをする人が家族など、縁を切りにくい場合は冷静にそして淡々と激しい思い込み部分を指摘するのも方法です。

最初は考え方を受入れられず激しい抵抗にあうかもしれませんが、この先10年、20年付き合っていかなければいけないなら、今喧嘩をして置くのは悪くはないでしょう。

自分の考え方の根本を変えることは、非常に時間のかかることなので、感情的にならずただ淡々と偏った考え方をしていることを指摘していると、ある日突然ふと腑に落ちる日が来るものです。

会社など限定的な場合はここまでする必要はありませんが、配偶者や親がこの特徴に当てはまる場合は、試す価値のある方法といえるでしょう。

めちゃくちゃ根気のいる作業だから、本当に変えたい人のみにおすすめするよ

思い込みが激しく悩んでいるあなたへ

多くの人は自分というものを、自分自身の経験から成り立たせています。

だからこそ、自分の体験を一般化して考えてしまいがちで、つい色々なことを思い込みで話してしまうことも少なくありません。

ただ激しい思い込みは、あなた自身の思考を狭め、そして可能性まで刈り取ってしまう困った問題でもあります。自分自身が思い込みが激しい性質があると気づけているだけで、十分に改善の余地はあります。

今まで培ってきた考え方や、思考の癖を治すことは簡単ではありませんが、それでも自分の不利な点に気づくことができたあなたは、これからたくさんのことが見える目を持てる可能性を秘めています。

思い込みが激しいことを恥じる前に、自分の狭まった思考を広げる努力をしてみてください。この記事があなたの視界を広げる手助けができることを願って。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です