閉塞感を感じる5つの原因と対処法!息が詰まる日常を変えろ!

自由と解放が満ち溢れ、世の中は「何でもあり」になりつつあります。
言いたいことはいつでもつぶやけるし、物は豊富で、選択の自由もある社会のはずです。

しかし今、閉塞感を感じる人が増えているというのです。
いったいそれはどうしてなのでしょうか?

この記事では、閉塞感の正体と原因、またそれを取り除く方法について考えていきます。

閉塞感とは?

閉塞感とはどのような状態を指すのでしょうか?

  • 閉じ込められ、もがき苦しんでいる様子
  • 自らを取り巻く状況を、何とか打開しようと試みるものの、それが出来ないあきらめ感
  • 先行きが見えない状態、またその時の行き詰った気持ち

とされています。つまりこの状態を感じている時、その人はとても辛い状態にあるという事が出来ます。

閉塞感を感じる原因とは?

原因①:忙しすぎて余裕がない

余裕がないと人は閉塞感を感じやすくなります。

時間に追われ、仕事や勉強に追われ、今日の朝食に何を食べたのか忘れてしまうような、そんな日を過ごすのが「当たり前」になってしまうことはありませんか?

なぜこんなに忙しいのか、振り返る余裕もなく過ごしていると、いつの間にか、耳にウレタンを詰められたような、塞がれた気分になることがあるでしょう。
そうです、それが「閉塞感」です。

このように、建設的なことが何も考えられないほど、忙しさに振り回される時、人は時間に閉じ込められ、「閉塞」してしまうのです。

原因②:努力しても報われない

努力しても報われない経験を重ねてしまうと、人は自分の未来に対して閉塞感を感じてしまいます。

頑張って勉強して、目標の点数が取れた時、あなたは目の前が明るくなるような、歓喜の瞬間を味わうでしょう。
しかし、「長いこと努力しているのに、この教科はいつになっても結果がでない」とがっかりする時には、閉塞感を感じてしまうのも当然です。

そういう時は「一瞬先は闇」という状況です。今後また頑張ったとしても、どうせ目標には達しないだろう、そう思ってしまうと、もう一度それに取り組む気力がなくなってしまいます。

その閉塞感は、その後の生活にも影響を及ぼします。

  • どうせあの大学に入っても、希望の会社には就職できないのではないか。
  • あの業界に憧れていたけれど、年収は低いようだし、入る意味がないのでは?
  • いい人を探して結婚しても、離婚がこれほど多いなら、幸せなんて本当にあるの?

このように自分の将来について、「結局努力は報われないのだ」と感じてしまうなら、その閉塞感はあなたの頭に、大きくて重いフタを乗せてしまうことになるでしょう。

原因③:自己嫌悪に陥っている

強い閉塞感を感じている人の多くは、自分自身に価値が見出せず、自らを過小評価しています。やりたくてもできなかったことや、やっておけばよかったと後悔していることに着目しすぎて、自分を嫌いになっているのです。

自分が嫌だと思っていると、新しいことにチャレンジする気になれません。
「どうせ俺なんか、何をやっても駄目だろう」
そんな思いが足かせになって、次のステップに踏み出す勇気を持てないからです。

人は同じところに留まりすぎると、水が腐って澱むように、目の前が濁ってきます。今のままじっとしているだけでは、新鮮さがなくなり、喜びも消えていく一方です。
そしてその澱みは気分を閉じ込め、まさに「閉塞」させてしまうのです。

このように、自己嫌悪に陥っていることも、あなたを閉じ込められた気分にさせている原因のひとつでしょう。

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原因④:いつも他の人の顔色を窺わなければならないから

学校の先生が怖くて、登校するのが嫌だと感じる。
先輩の機嫌が悪いかどうか、確かめないと安心できない。
恋人が気分屋で、八つ当たりされることが多い。

こんな風に、常に周囲の人のご機嫌を窺いながら、息を潜めて暮らさなくてはならない人は、非常にストレスが多く、気分が塞ぎがちです。そしてこのような息苦しさは、心を閉塞感でいっぱいにしてしまいます。

自分の思う通りに生活できないような、他人からの圧力が強ければ強いほど、緊張感が強くなります。そういった状況にあるひともまた、まるで牢屋に入れられているような、がんじがらめの毎日を送ることになってしまいます。

原因⑤:人間関係が悪い

人間関係の悪化も閉塞感を感じる原因となります。

例えばあなたがやりたいことを思いつき、それを親や友人に相談したとします。そのときに、頭ごなしに「そんなこと出来るわけないでしょ!!」と反対されたとしたら、あなたはどう感じるでしょうか?

まるで頭に黒い袋を被せられたような、絶望的な気持ちになると思いませんか?

このように、自分の決定をけなされたり、常に誰かに監視され、口出しされるような毎日を送っているなら、いつしか言いようのない閉塞感を感じてしまうようになるのは当然です。

特に、やりたいことが沢山ある若い時代や、既に負うべき責任をいくつも担っている既婚の男性などは、ひとつ意見を否定されただけで、全てが駄目になったような気がするでしょう。

これらは、自分の周りに、自分を応援してくれる人がいないということの現れです。
ですからあなたが感じている閉塞感が、今の人間関係に端を発しているのだとしたら、これをどうにかして改善しなければなりません。

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閉塞感を解消する方法!

方法①: 何に「閉塞」しているのかをはっきりさせる

「この閉塞感を何とか解消したい!」そう思うならまず、「自分が『何に閉塞』しているのか」を見極める必要があります。

閉塞感を打破するということは、「明るい希望を持てるようにする」ということですから、《何が自分の目の前を暗くしているのか》が分からなければ、それを取り除くことは不可能です。

あなたの毎日に影を落としているのは何ですか?
口うるさい親でしょうか。
言うことを聞かない、反抗期の息子さんですか?
もしかすると、嫌味ばかり連発する上司のせいかもしれませんし、または「お給料が上がらない不満」があなたを塞いでいる、ということも考えられます。

そうやって閉塞感の原因がはっきりしたなら、次はそれを取り除く、具体的な方法を考えていけるでしょう。

方法②: 取り越し苦労をやめる

閉塞感を抱いている人の中には、今目の前で起こっていることではなく、将来の展望について考えすぎ、頭を抱えている人もいることでしょう。

この格差社会の中では、どれだけがんばっても、自分の学歴じゃたかが知れている。
どうせ私を評価してくれる人など現れない。

そんな風に、まだ起こってもいないことに囚われ、自分を閉じ込めている人も多いのです。

でも、気付いてください。
今のあなたに閉塞感をもたらしているのは、将来ではなく、それに対するあなたの「暗い考え」なのだということに。

人生にはどんでん返しがあり、突然の事故があり、棚からぼた餅的な出来事さえ起こります。そうです、何があるか分からないのが人生なのです。

ですから取り越し苦労で、今をがんじがらめにするのはやめましょう。チャンスが訪れた時には、それに素早く飛び込めるよう、こころを柔軟に開放しておくことです。

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方法③: 思いっきりため息をつく

「ため息ばかりついていると、幸せが逃げていくよ」

こんな風に言われたことがある人、結構いると思います。
でも心理学的に言えば、ため息は「嫌な気分を吐き出す方法のひとつ」であり、好きなだけついていいものなのです。

それを我慢して、胸のつかえを貯めこんでいると、それがあなたの心を窒息させてしまいます。

心配事があるときには、思いっきり何度もため息をつきましょう。そうしているうちに、悪い「気」が逃げていき、いい「気」があなたに取り込まれていくのです。

呼吸とは外部とのやり取りです。ですから、自分を苦しめるものは、外に出し切ってしまいましょう。そうすれば自然と新しい酸素が入ってきて、あなたの心と体をリフレッシュし、閉塞感をも取り除いてくれますよ。

方法④: 大声で泣く

この方法も、ため息をつくことと同様、嫌な気分を貯めこみがちな人に良く効く、閉塞感を解消する方法です。

日本人は「空気を読め」とか「場に溶け込むように」などということを気にするよう、幼い頃から教育されています。ですから、ある程度大人になってしまうと、例え一人の時でも、思いっきり声を上げて泣く、ということが出来なくなっている人も多いはずです。

でも、もしも
「もーいやだー!」「どうしてなのー?」「こんなにがんばってるのにー!!」
と大声で叫んでいい、と言われたら、あなたは思いっきり叫んでみたいと思いませんか?

あなたを塞いでいる、その問題は、すぐには解決できないものかもしれません。それなら今、そのつかえているものを、一旦声と涙にして出し切ってしまいましょう。

完全にその栓を取り除くことはできなくても、ある程度風穴が開き、ほんの少しだけ楽な気分になれるはずです。
大人だって大声で泣いてもいいんです!心が窒息しそうなら、ぜひ大きな声で大粒の涙を流してみましょう。

方法⑤: 一度キレてみる

いつも我慢しがちな優しいあなたへ贈る、スッキリする対処法です。
これは思いのほかハードルが高めですが、やってみる価値はあります。

いつもなら何か嫌なことを言われても笑って受け流したり、聞こえないふりをしたりしていたところを、「それはどういうことですか?」ときつめに言い返してみましょう。
言葉が出なければ、思いっきり怒った顔で相手を見つめてみるのはどうでしょうか?

そのキレ具合を見れば、普段柔和なあなたの、その言葉や態度に相手は驚き、自分がしていた愚かな発言に気づくかもしれません。
たとえ相手が「ごめんなさい」と言わなかったとしても、そのびっくりした顔をみるだけで、きっとあなたのこころを塞いでいた、何かが少し外れ始めるでしょう。

言われっぱなしでいる必要はありません。争いを好むのは愚かですが、自分のこころは自分で守るという、確固とした態度を表す自分にとってプラスになります。

方法⑥: 言われたことに対して、正しい反応をする

これは⑤の「キレてみる」と繋がっているのですが、自分を閉塞させないために、外からの刺激に正しく反応する練習をしておく、という方法です。

閉塞感というのは、言われっぱなし、やられっぱなしで、反発も出来ずにいるから感じるものです。何か問題が起こった時、きちんと対処できればそれほど行き詰らなくてもいいはずです。

  1. 例えば、
    からかわれたとき→笑ってごまかさず、「やめて」とはっきり言う
  2. 無理なことを押し付けられた→引き受けずに「できません」ときちんと断る
  3. 認めてもらえない時→もう一度最初からプレゼンして、納得させる

このように、「あのとき、こうすればよかった」という後悔をしなくて済むように、すぐに正しく対処できるようにしておきましょう。
自分の中で①~③のような場面を想定し、自分なりの答えを常にシュミレーションしておくのです。

まるで新しい言語を覚えるときのように、この受け答えを繰り返しロールプレイングしておけば、いざという時スッと反撃できるようになれます。こうして自分を押しつぶす元凶をなくしていけば、過剰な閉塞感に苦しむことはなくなります。

方法⑦: 素直になれる場所と時間を作る

自分が素直になれる、自分だけの居場所や時間をぜひ作ってください。そこにいけば、ほっとできて、素直な自分に戻れる、そんな居心地のいい故郷のようなところです。

いつもの生活では、気を張って、もういっぱいいっぱい。
でも、その疲れが癒せるような「居場所」があれば、そこで一息つくことができ、また頑張る気力が沸いてきます。

趣味の習い事や、スポーツジムに行けば、仕事に関係ない友達がいる。
ひとりで訪れる、お気に入りの美術館でぼーっとする。
ちょっと高級なランチを楽しむ、またはオープンテラスのカフェで息抜きをする。
離れて住んでいる親の顔を見に行く。

そういうあなたにとっての「居場所」を大切にしましょう。
そこであなたは内側にばかり向かっていた、苦しい気持ちを解き放ってしまえばいいのです。

方法⑧: 思い込みを捨てる~そのルールでいいですか?

日本は、地球的規模でみれば裕福な国で、生きていく最低限の生活は守られています。その中のルールは重要で、それに従うことで争いを防いでいるのは、周知の事実です。

そんな中にあって、日本の若者に閉塞感が広がっているのは何故なのでしょうか。
将来に大きな命の不安があるわけでもないのに、経済状況がもっと悪い国に住んでいる若者に比べて、「心配がないのに希望もない」のです。

この閉塞感について、国際的なある調査では、「国際交流活動を経験したことのある人は、そうでない人に比べて将来に希望を持っている」ことが明らかになっています。
これは、「日本の中だけの狭いルールしか知らない人は、閉塞感を抱きがちだが、広い視野を持っている人は、未来を明るく捉えられる」ということを表しているでしょう。

ですから、あなたがもし、今の生活に閉じ込められ、息が出来ないような窮屈さを感じているとしたら、生活のルールを広げればいいということになります。

例えば、進学しないといい生活はできないとか、もうこの年になったら新しいことを始めるのは無理だとか、一度失敗したからもう後がないとか、そんな思い込みは捨ててしまいましょう。

広い世界には、日本では考えられないような、奇抜なビジネスモデルで活躍している人がいます。反対に貧困、男女の格差、そして家族や犯罪問題も多くあります。

これらはすべて、日本とは違ったルールで取り扱われていることでしょう。それらを見たり聞いたり調べたりしてみてください。きっとあなたの思い込んでいる、そしてあなたを閉塞させているルール感が変わるはずです。

方法⑨: 日差しを浴びながら歩く

ウォーキングはセルフケアに有効である、ということは複数の研究で認められています。軽度のうつ病には、特に温かな太陽を浴びながらの散歩が、高い効果を発揮しているのです。

抑圧されている、心が締め付けられている、そんな閉塞感を改善したいなら、単に気持ちにばかり目を向けていてはなりません。体を動かすこと、これをマインドと組み合わせていくことが重要です。

明るい外を歩くなら、日の光はあなたの体を温め、目から入ったその刺激は、脳幹のセロトニン神経のスイッチを入れてくれます。そうすれば自分のホルモンで、自分の体を閉塞感から守ることができるのです。

そして歩くことは、思考をほどくことにも繋がります。かのスティーブ・ジョブズも、自分のオフィスを「歩かなければならない作り」にしていた、というのは有名な話でしょう。
移動し、交流することは、こだわりすぎず、凝り固まらない体と心にとってとても大切なのです。

ですから、あなたが今感じている閉塞感のせいで、うつ状態になってしまう前に、ぜひ外に出て歩くことを始めてください。それはきっと、あなたにとって心地いいストレス解消法となるはずです。

方法⑩: ストレッチを習慣にする

筋肉をほぐすストレッチも、閉塞感を破るには効果的です。

縮こまっている体をゆっくりと引き延ばし、柔らかくすることというのは、押しつぶされ、固まっているその心をもほぐしていくことに繋がります。

朝起きた時、仕事を2時間やった後、昼休み、という感じで一日何度かストレッチする習慣をつけましょう。
寝る前のストレッチも、とても気分がいいものです。どれだけ伸ばせるかではなく、自分が心地いいと感じることが重要です。

実際、閉塞感が強くなってくると、喉がつかえたような感じが強くなってきます。食べ物を飲み込むときに、喉が詰まるような気がするときは、ストレスで首の筋肉がこわばっているのです。

そんな時にゆっくりと肩や首をストレッチして、リラックスさせてあげれば、物理的な「閉塞感」も和らぎます。元々体が固くても、全く問題ありません。自分が気持ちいい範囲でストレッチをし、こころと体の閉塞感を緩和していきましょう。

閉塞感に悩まされている人へおすすめの書籍

日本の若者はなぜ希望を持てないのか

突出して低い日本の若者が抱く「希望度」に疑問を抱いた著者が、他の国の同年代と比較しながら、どうすればこの閉塞感を打破できるか調査しています。

少し堅めの本ですが、どうしてこんなに自分は未来に希望が持たないのだろう?何がこんなに息苦しいのだろう?と悩む時に読むと『共鳴』できる本です。

まとめ

言いたいことをいつでも言える。

今はそんな世の中のはずなので、閉塞感に悩む人が多いことには、少し矛盾を感じる人もいるかもしれません。

でも自分の努力が報われないと感じることや、今の状況が自分を閉じ込める檻になっていると思うことは、いつの時代にもあることです。

自分にとっての希望とは何なのか、どこに自分の楽園があるのか。をぜひ探究してみてください。

この記事が、日々の閉塞感で悩む人の糧になることを切に願って。

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